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敵は倒すより消せ。

ヒーローが世界を救う。危機が去り、エンドロールが流れ、テーマ曲が響く。世界が救われた後、何が来ますか? 日常でしょうか。いいえ。

「2」です。

傑作の続編で、えらいことになったりします。

冗談はともかく、そもそも世界とは救えるものなのでしょうか? 救いとは何でしょうか? あなたが救える範囲と程度は、把握されていますか。忘れずに、ご自身も救う対象に数えてますか。

陰謀論は極端で明確で、「あいつが悪い、あいつが敵だ」と断言します。分断を煽る人もいますね。

で、その敵、倒せるんですか? 倒したら、社会問題から、個々人の不平不満まで、全て解決するのですか。その敵は、如何にして社会問題を引き起こし、個人の不平不満とどんな因果関係が有るのですか。念のために確認するけど、知性に絶望してますか?

確かに、考えるだけでは問題解決出来ないけれど、考えることすら手放したら、人に何が残りますか。面倒でも考えて手を動かし問題解決を続けた結果が、私達の文明ではないですか。

私は無駄が嫌いです。無駄を省きすぎて、影が薄くなったくらいです。

話を戻すと、「敵」って無駄なんですよ。

敵か味方かと考えるから、消耗する。
味方かそれ以外と考えれば、敵は消えましたよね。それ以外の中に、混ざってるかもしれないけど、大多数は関わりのない人です。

「味方かそれ以外」と考えた場合、そもそも「あいつのせいだ」と名指しする相手が存在しません。社会問題から個人的な問題まで、敵を倒せば解決する単純な問題は何一つ無いので、敵がいなくても不都合ないんですよ。

代わりに、信頼できる味方と、今できることは何か話し合いながら、具体的な成果を積み上げていけばいい。「味方かそれ以外」だと認識しておけば、立場や価値観が違う人とも、揉めにくく、協力しやすいのではないかな。

そもそも敵はいないけど、問題は売るほどあるように見えるのです。間違いなく、解決すべき問題はある。

私達の文化がイマイチ停滞している遠因は、「敵」という概念かもしれない。この意味で、「敵」は確かに社会や人類の敵ですね。

「それ以外」と、名前を奪われる悲しい存在ですが。

👆ヘッダーは、ソエジマケイタ(キャラ・写真・似顔絵)さんからお借りしました。

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