生成AIと学ぶ: 『1%の努力』西村博之著(ダイヤモンド社, 2020/03/05)

『1%の努力』西村博之著(ダイヤモンド社, 2020/03/05)より引用——

 たとえば、僕は、人生に「生きる意味」は存在しないと考えている。
 虫や細菌に生きる意味がないのと一緒で、地球上の生物は地球の熱循環システムの一部としての機能を果たしているだけだ。
 ただ、そう考えることで、「じゃあ死ぬまでにできるだけ楽しく暮らすほうがいいな」と思うことができる。

『1%の努力』西村博之著(ダイヤモンド社, 2020/03/05)より引用——
 僕はおすすめの本を聞かれると、『銃・病原菌・鉄』(草思社)を迷わずあげる。

 その本は、「ヨーロッパやアメリカの白人が世界を席巻したのはなぜなのか?」という問いに証拠を交えながら答えを出していく。結論を書くと、「ヨーロッパからアジアに続くユーラシア大陸が東西に長かったからヨーロッパの人が覇権を取った」となる。

(中略)

 そこから僕が導き出した答えは、「人類の努力は、ほぼ無意味だ」ということだ。
 いくら人間が頑張っても、大陸の形を変えることはできない。
 僕の生き方は、そういう結論から逆算するようにしている。​​​​​​​​​​​​​​​​

素朴な感想として。

『たとえば、僕は、人生に「生きる意味」は存在しないと考えている。 』
『 そこから僕が導き出した答えは、「人類の努力は、ほぼ無意味だ」ということだ。 』

読む前と読んだ後で、読み手が何も変化しておらず、持論の補強に使う読み方は、読書として豊かなのでしょうか。

Claude3 Opusの指摘も共有します。

Claude3 Opus
この意見には、以下のような論理的な誤謬や問題点があると思います。

1. 虫や細菌と人間を同列に扱っている点。人間には意識や思考力があり、人生の意味を考えることができます。

2. 「生きる意味がない」という前提から、「楽しく暮らす方がいい」という結論を導いていますが、前提と結論の論理的な関連性が十分に説明されていません。

3. 『銃・病原菌・鉄』の内容を極端に単純化し、「ヨーロッパの覇権はユーラシア大陸の形状によるもの」と結論付けていますが、歴史的な事象には多様な要因が絡んでいます。

4. 「人類の努力はほぼ無意味」という結論は、大陸の形を変えることができないという一例から導き出すには飛躍があります。人類の努力には、大陸の形状以外にも意味のあるものが多数存在します。

5. 結論から逆算して生き方を決めるというアプローチは、論理的というよりも恣意的な印象を受けます。

以上のように、提示された意見には論理の飛躍や過度な単純化、恣意的な結論の導出などの問題点が見受けられます。より説得力のある議論とするためには、各論点をより丁寧に論証し、反論の可能性にも配慮する必要があるでしょう。​​​​​​​​​​​​​​​​

著者は複雑なことを複雑に考えることが苦手に思えます。

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