『拡大自殺』「やまゆり園事件」(相模原障害者施設殺傷事件)に学ぶ。重大事件を未然に防ぐことは、教育で行えるのか?

 植松被告は一切の後悔も反省もないように見える。そして、ネットでは支持する投稿がある。
 
 それが、怖い。
https://diamond.jp/articles/-/231826?page=4

「やまゆり園事件」(相模原障害者施設殺傷事件)を支持しない立場です。

👆7分くらいの動画だから、見てない方は目を通して欲しい。障害者を刺し殺すことを安楽死とは呼ばないし、重傷を負っても出来ることをした彼は、言い返せない障害だけど、行動で示したと思う。

植松は2016年2月頃に「ニュー・ジャパン・オーダー(新日本秩序)」と題して「障害者殺害」「医療大麻の解禁」「暴力団を日本の軍隊として採用」などの計画を記した文章を書き記していたほか、同級生に対して「革命」という言葉を繰り返し使っていたが[150]、同月中旬頃に衆議院議長公邸を訪れて衆議院議長の大島理森に宛てた『犯行予告』とされる内容の手紙を職員に手渡した。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E7%9B%B8%E6%A8%A1%E5%8E%9F%E9%9A%9C%E5%AE%B3%E8%80%85%E6%96%BD%E8%A8%AD%E6%AE%BA%E5%82%B7%E4%BA%8B%E4%BB%B6

👆上記noteで触れたこの本によると、犯人の「他責」の源は

👆自己愛性パーソナリティ障害があり、だから自分と同じように「偉い」衆議院議長宛に犯行予告を行っています。新しい戸籍と名前、美容整形による新しい自分など、自分のことばかり。

当たり前ですが、事件の犯人の他責を読み解くために「自己愛性パーソナリティ障害」に触れたのであり、そう診断を受けて治療を受けている他の患者さんへの差別・偏見があってはなりません。

犯人は自分の人生がうまくいかないことと向き合えないですし、幼い頃から障害者差別を抱いていたようです。

措置入院の扱いが(差別していた障害者と同じ障害者になったと考えることで)、犯人の事件を起こす動機に繋がった可能性を『拡大自殺』の中で指摘されています。

「自己愛性パーソナリティ障害」の治療だけでなく、ナチスや優生思想の劣化版のような思想を信じ込み、死刑が確定しても、自分の正しさを疑わず反省もしない人は、どうしたらいいのでしょう?

例えば、とてもデリケートな問題ですが、優生思想の片鱗を見せたら、その子が分かるまで、「その思想はダメだ」と教え、教育と医療が連携する仕組みはどうでしょう? 就労に段階が切り替われば、福祉と医療が連携して見守る。

事件の再発防止を考えたつもりですが、これは優生思想の矛先を「優生思想の持ち主」に切り替えただけでしょうか? 内心の自由に教育や医療が踏み込むことになります。

1つだけ言えるのは、犯行を確信する段階に至ってから、ケアを始めてもおそらく手遅れだという問題です。

『拡大自殺』で、移民二世がテロリスト化する指摘を紹介しています。ある意味、障害者を守ろうとすることは目に見える問題だから対策が行えます。対して、誰がテロリストに、日本なら拡大自殺である大量殺人を行うのか、予測して対処することは、とても難しい問題です。

「やまゆり園事件」(相模原障害者施設殺傷事件)を起こす前に、犯人の言動から防ぐ可能性はあったはずだし(職場の言動・友人へのLINE)、措置入院でケアを受けて社会に戻して、事件を起こしたのだから、結果論だけど、精神科医達の判断ミスだと思うのです。

重大事件は予防できるのでしょうか?

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