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コラム・意見・価値観

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私を形作る想いたち
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#随筆

他者性と水面 : 向田邦子の真骨頂

向田邦子を念頭に置いています おそらく随筆の達人であるなら 他の作家も共通するはずだから …

うまい話にご用心 : 辻褄が合うことの持つリスク

バーナム効果(誰にでも当てはまることが、自分にとって特別に思える)のように、我々の主観は…

【他山の石】敬意を払われたり、親切にされると、バグる方を見かける話

島田荘司さんのエッセイで読んだ記憶があります。海外、おそらくイギリスで、知らない方のため…

ネットで議論が成立しにくいのは、学力(基礎教養・前提知識)の不足が一因かもしれな…

上記は、大平哲准教授(慶應義塾大学経済学部)が96年の授業で書かれた文章の一節です。 この…

強調表現の「神」に関する一考察

「永遠の5倍」や「神の創造主の作り手」は、言葉の上では使えますが、実態をイメージするのは…

過ぎてみれば、認知特性の影響を受けていたと思うこと(パートナー、小説、etc.)

私に見える世界と、他の方に見える世界は異なる可能性があることを、書きます。 ①私は、結果…

良いお知らせは、概ね話者の都合の良いお知らせ。

訪問販売や勧誘「良いお知らせ」は、たいてい、話者にとって都合の良いお知らせであり、聞き手の都合は考慮しません。 例えば、新聞の訪問販売は帰ってくれますし、訪問禁止の意思表示も可能です。「便利屋を開業したから挨拶するので出てきて欲しい」と言う方も、「用事をしていて手が離せない」と言えば、引き上げてくれます。 対して手強いのは、宗教の布教です。具体的には、仏教系の新興宗教の方が「広報誌をポストに入れるから読め」と仰るので、「クリスチャンなので」と断っても、お互い日本語なのに

自分とは何か? 多様な認知特性・無数の納得へのルート

①自分とは何か? Googleで検索しても答えは出てこないと思うんですよね。 もしかしたら、Cha…

ダブルスタンダード : 遅効性な毒、理由3点

①僕らは公平でありたいし、善良でいたいし、論理的でいたい。けど、矛盾を抱えます。例えばダ…

美術の根源、体験の共有の一考察

月が綺麗だからスマホで撮影しても、目で見たようには撮れなくて、共有出来なかった経験はあり…

センス・オブ・ワンダーは、人生の黄昏時の重荷か、それとも灯りか。

いつか介護になろうと、センス・オブ・ワンダーは荷物にならないと、信じて書きます。 おかげ…

人の探究心の根源を尋ねて : 永遠と抽象の一考察

①岡ノ谷一夫教授の仮説によると、人類は今から10万年くらい前に言葉を獲得したとされています…

具体から抽象までのグラデーション : 抽象度の一考察

すごく好きな話題です(挨拶) ①言葉の抽象性についての考察kaoruさんは、『言葉の展望台』…

人と神の個人的な問題 : 18年考え抜いて出した答えとその過程

はじめにアントクアリウム(antquarium)をご記憶ですか。透明な容器にジェルが入っており、蟻の巣を観察出来る製品です。この文章は思想や価値観を扱います。私達は全員別人で、異なる価値観や課題を持っています。この文章は、自死遺族を代表する意見ではなく、個人の意見であることを明記します。例えば、自死遺族を傷つけることに用いることは、お慎み下さい。 ①考え抜く力について話します。個人的な経験と、私が18年かけて出した、私的な答えで、内容もフレームワークも一般化出来るとは考えて