IruCa3種

フリーIruCa、スクールIruCa、オリーブIruCaの3種を入手したので、裏面記載事項の比較をしてみます。

まずは通常のフリーIruCaです。裏面の署名欄は記名式として発売することを念頭に置いたものでしょうか。後述のスクールIruCaとは違い、注意事項には署名についての記述はありません。ことでんのロゴの他にFeliCaポケットのロゴがあるのが特徴です。交通利用だけでなく、香川大学の学生証などとしてもIruCaが利用されています(別のデザイン)。

フリーIruCaは他社のICカードよりも濃い色で大きくキャラクターをあしらったデザインとなっています。上から印字した文字が読みにくいように思えますが、定期券用には別デザインのIruCaを用意して対応しているようです。このカードには切り欠きが2つあり、定期券を発売しないことを示しています。

続いてスクールIruCaです。通学定期券と同じように毎年生徒証の提示で更新が必要で、電車やバスの割引率がフリーIruCaよりも高く設定されています。旭川のICカードなどと違い学校や住所の指定はなく、全国どこの生徒・学生でも購入できます。記名式のみの発売ですが、氏名の印字はありません。裏面の注意事項には「本カードはカード裏面に署名された方以外はご利用になれません。(ご利用の際は、証明書等を必ず携帯ください。)」と記載がありますが、カード発行時に署名の指示はありませんでした。こちらも定期券は発売できず、切り欠きが2つあります。なお、IruCa定期券は通学定期でも回数割引はフリーIruCa扱いとなるため、高い割引率で利用したい場合にはこれを別に持つ必要があります。

最後に、小豆島オリーブバスで記念カードとして発行しているオリーブIruCaです。同社でIruCaを導入してから11年以上が経過しており恒久的に発行するものかと思っていましたが、土庄港の営業所に伺ったら在庫が無く、バス乗務員用の在庫から発売していただきました。

定期券を発売しないことを示す切り欠き2つになっています。同社ではIruCa定期券を発行していないようで、島内の生徒も定期区間外で現金を利用していました。紙の回数券を利用されているお年寄りもおり、IruCaも回数券と同じ割引率で提供しているものの普及率は低く感じました。

他のカードと違う点として「高松琴平電気鉄道株式会社」の社名の前に「SF発行元」とあり、社名の記載は無いものの小豆島オリーブバスを意識させます。また、無記名式での発売しかしないため、署名欄はありません。注意事項の項目も少なくなっていますが、こちらに意味は無さそうです。


このほか、高齢者用や障害者用、小児用など、色違いで4種のカードがあるほか、記念カードとしてレンタサイクルのサイクルIruCa(駅前のサイクルポートで伺いましたが在庫切れ)、大川バスのSma IruCa-Doが過去に発売されています。また、キャラクターが無く色も薄い、定期券の印字に適したデザインのIruCa定期券もあります。デポジットの他に定期券の購入が必要で最低7,430円かかりますが、ネット上に情報も少なく、いつか入手してみたいものです。

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