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セレスティアル航空について開示された文書

4月末から5月の大型連休後にかけて世の中を騒がせたセレスティアル航空について福井県に情報公開請求したので、周回遅れ感はありますが掲載します。過去1年間の福井空港使用記録や、空港内営業許可書などが開示されました。全4機の使用航空機一覧なども含まれています。

空港使用状況と料金

まずは収入調停決議書と空港施設使用届です。

2021年10月4日~5日分の領収済報告書(着陸料1100円×4回+停留料891円×1回)
赤色塗りは著者による
202110月4日の空港使用状況(左から登録番号、型式・重量、着陸時間、離陸時間、使用者)
2021年10月4日~5日分の空港施設使用届

ご覧のように、福井県が領収した金額と、離着陸時間などがわかります。他の日付については最後に添付したPDFをご覧いただくこともできますが、概要は次の通りです。いろいろ気になる部分はありますが、資料から抜き出してそのまま掲載しています。

2021/10/04 登録番号JA123Y 着陸12:04 離陸12:47
2021/10/04 登録番号JA123Y 着陸16:19
2021/10/05 登録番号JA123Y 着陸9:44 離陸9:08
2021/10/05 登録番号JA123Y 着陸10:28 離陸9:52
2021/10/05 登録番号JA123Y 離陸15:18
着陸料・停留料合わせて5,291円(着陸4回、停留1日)
申請日 2021/09/28 変更?2021/10/04
使用施設 R/W T/W エプロン
使用目的 福井県内自家用運航
搭乗者数 4名

2021/11/29 登録番号JA123Y 着陸12:22 離陸12:48
2021/11/29 登録番号JA123Y 着陸15:36 離陸16:05
2021/11/29 登録番号JA123Y 着陸16:38
2021/11/30 登録番号JA123Y 離陸10:07
着陸料・停留料合わせて4,191円(着陸3回、停留1日)
申請日 2021/11/29
使用施設 エプロン
使用目的 その他
搭乗者数 7名

2021/12/14 登録番号JA123Y 着陸10:37 離陸12:00
着陸料1,100円(着陸1回)
申請日 2021/12/14
使用施設 R/W T/W エプロン
使用目的 その他
搭乗者数 4名

以上、大きく3回5日間で8回福井空港に着陸しています。10月4日のものだけ、「※自家用航空機のみ 航空保険(第三者賠償責任保険)に加入していること」に確認のチェックが付いていませんでした。

また、3回中2回は重量の訂正がされているのが気になりました。

空港内営業許可

もう1つは、空港内営業許可申請書とその許可書です。「グランドハンドリング作業(空港使用手配、地上ハンドリング:マーシャル/プッシュバック/搭乗、降機案内などの地上業務)」について2021年11月16日に12月1日からの営業が申請され、2022年1月7日に3月31日まで許可、さらに2022年4月1日に同日からの営業が申請され、即日2023年3月31日まで許可されています。

空港内営業許可申請書(2022年4月1日からの延長申請)

4月からの申請は営業期間を見ると延長の申請ですが、「現に行っている営業がある場合は、その営業の概要」の欄に「なし」と記入されています。

また、添付資料として履歴事項全部証明書(登記)、印鑑証明書、定款、決算報告書、法人事業概況説明書、確定申告書が添付されています。登記を除いてほとんどが黒塗りとなっていますが、定款のファックス送信元はセレスティアル航空ではなく、同住所に本店がある「ワコーエンタープライズ(株)」となっていました。

空港施設使用届(年間)

福井・TDL線などの就航が発表された3日前である2022年4月24日には、空港施設使用届(年間)が提出されています。使用目的は「会員向チャーター運航の為」となっており、使用航空機として4機の登録番号が書かれています。先ほど見た空港使用状況では全てJA123Yであり、就航報道の映像に映ったのはJA123YとJA6577でしたが、それ以外にもJA77YD、JA333Tの2機の使用を予定しており、機種もEC130B4だけではなく、A109Eが含まれるようです。

空港施設使用届(年間)
赤色塗りは著者による

就航の発表以降

就航の発表がされてから数ヶ月経過したのち、再び福井空港の使用状況を開示請求しましたが、5月1日から11月19日までの間には一度も使用されていませんでした。

全文書のPDF

ここまで書いた情報がほとんどですが、元資料を読みたい方向けに全ページのPDFを掲載します。以下の11文書60ページが順番にスキャンされています。なお、公務員の氏名などは開示文書では伏せられていませんが、著者によって隠しました。元からの黒塗りと区別するため、赤色で隠してあります。

以下がPDF資料です。noteのアップロード可能サイズを超えているため、Googleドライブへのリンクとしました。ダウンロードも可能です。


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