中国の観光ビザを取得する

書いてから時間が経ってしまったのですが、せっかく書いたのでそのまま公開します。書き方などは他のサイト、待ち時間などはTwitterなどで調べることをお勧めします。

中華人民共和国はコロナ前まで日本人に15日間の査証免除措置を認めていましたが、現在は停止しています。シンガポールやブルネイについては再開しましたし、ドイツなど西欧諸国にすら開放しているので、日本が再開されないのは国際政治の問題であって当分どうにかなるものでもありません。おとなしくビザを取りましょう。台湾、香港、澳門は中国のビザ制度が適用されずビザ免除で行けます。さらに、海南島も独自のビザ免除制度があり、香港乗継などであればビザ不要です。また、中国国内で第三国へ乗り継ぐ場合も、全土を移動できる24時間の免除措置と、特定の省内なら72/144時間滞在できる別の特例があり、こちらは日本人も停止されていません。

私は関東地方に住んでいるため東京で申請する前提で話を進めますが、中国ビザは申請者が多いため大使館ではなくビザセンターで申請することになります。東京のビザセンターでは以下のWebサイトから申請を進めます。

中国のビザ取得は居住地に応じて細かく管轄地域が定められていますので、遠方の方は東京で申請することはできません。こちらのページで管轄を確認してください。東京・大阪・名古屋以外が管轄となる場合には領事館で直接申請することになり、申請ページのフォーマットも多少異なります。また、ビザセンターに支払う手数料が不要となるので5000円程度安く済むようです。

申請の前提として、以下のものを準備する必要があります。
・パスポート(日本人なら日本国旅券、外国人なら旅券と在留カード。日本に住んでいない外国人は日本で取得不可。顔写真ページと以前中国に行った際のスタンプがあるページのコピーも用意。以前のパスポートも同様に必要だが、無い場合には一筆書けばok)
・写真(要件はこちら。背景を白にすることと、寸法が特殊です。Web用データはサイト上で位置を合わせられるので細かく気にする必要はなし。前髪が長いと弾かれるとの情報あり)
・中国ビザを取得したことのある場合は、それがあるパスポート(コピーを提出。ビザ免除で入国した場合は不明)
・往復航空券(陸路の場合は相談してください。取得事例はあるようです)
・ホテル予約票(代表者の名前のみでも申請できるようですが、全員の名前が入力できるTrip.comの使用が無難。夜行列車に乗る日の分は、これを予約予定と一筆書いた紙を出しました)
(招聘状があれば航空券とホテル予約票は不要)

ビザセンターのサイトを開いたら高速リンクの査証から、申請表入力に進みます。日本語なので普通に進めてください。

規約に同意すると、入力画面が表示されます。第10部までと見るだけでイライラしますが、仕方ありません。入力途中でも保存が可能で、その場合には続きから入力するための番号が発行されます(有効期間1か月)。

ビザセンターを確認し、非ロボット認証をクリアして進みます。ビザセンターは東京・大阪・名古屋でページが異なりますので、間違えた場合はトップページから別のセンターのページに飛んでください。領事館での申請となる方は領事館のサイトから申請ページ(https://cova.cs.mfa.gov.cn/)に飛んでください。

入力項目は日本語で表示されますが、基本的には英語で入力していきます。漢字も入力可能ですが、かなは氏名欄など一部を除いて入力できません。

1.6Bの身分証番号は個人番号を入力するわけにもいきませんし「該当なし」で良いでしょう。1.1Eの写真は規定に沿っているか機械による確認が行われますが、3回失敗するとそのまま進めるので、その場合は規定に合う写真を申請時に添えれば良いようです。

ビザの種類は観光ならLです。2.3A/2.3Bは滞在日数ではなく、ビザの種類として最長と定められている日数を入力してください。ただし審査によって減らされることはあります。2.3Cの回数は、観光ではマルチビザ取得不可とのことです。シングルとダブルは取得事例を観測していますが、ダブルの場合には航空券なども2回入国することを示せるように用意が必要です。

職歴は1つずつ追加して全て入力します。「該当なし」を選択すると理由が必須入力なので、学生ですとか書いておけば通りました。(中国語と英語しか入力できないので注意)

最終学歴なのに追加ボタンがあったりしてよくわかりません。大学生なので卒業した高校を書くか在学中の大学を書くか迷いましたが、大学名で通りました(括弧書きで在学中と入れた記憶)。

家族情報の入力項目は減ったというニュースを見た気がするのですが、色々入れさせられます。父母と子であって同居の有無は無関係で、生死も気にしなくて良い気がします。いなければ該当なし。

滞在都市などを1つずつ入れていきます。日付が空いていても画面は進めたので、夜行列車を使う日は入力しませんでした。6.2の招聘状を用意できれば滞在都市などは不要になります。

過去のビザ取得歴や12カ月以内に滞在した国名などを入力します。深圳のアライバルビザはビザ、144時間以内のトランジットビザ免除はビザではないと思いますが、入力項目合わないようなら臨機応変に。国名のところでは台湾や香港などは選べませんので、これらは中国扱いで良いかと。

続いて、審査でマイナスとなる項目の入力です。Yesを選ぶと詳細入力画面が出ますので、正直に入力してください。自衛隊が8.8なのか8.9なのかは微妙なところですかね。

ビザセンターで受け取るのか郵送かの選択です。郵送再開したのかはよくわかりません。手書きで修正してもいいみたいなので、適当に選んでビザセンターで聞いてください。

最後に宣誓して終わりです。適当に入力するだけでも30分以上かかりました。なんだよこれ!!!

さて、ここまでやったらビザセンターの予約に進めます。とはいえ、入力する前にビザセンターの予約可能日を確認することもできます。

高速リンクの査証から個人予約(申請)に進みます。

一見すると申請番号が必要に見えますが、なんてことはありません。空欄のまま一番下の非ロボット認証だけやりましょう。もちろん実際に予約する場合は項目を埋めてください。

非ロボット認証をすると、カレンダーが表示されました。実際に予約するときは、項目を埋めてから日付、時刻を選択してください。当初に比べるとかなり予約が取りやすくなっており、東京では翌日の予約すら取れる状況です。大阪でも1週間待たないようです。現在は予約不要になっています。申請書を入力して印刷したら、有明に突撃するだけです。

私が行った時には空いており、申請はすぐ、受け取りも15分待ちで済みました。申請時に受け取り票をもらえるので、それを受取時に必ず持っていくようにしてください。家に忘れたと言う外国人が追い返されていました。支払いは受取時に現金かVisa/Mastercardで払います。


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