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不思議な話。②

あるとき、10日間、ホテルに軟禁されたことがあった。
そのホテルの部屋は首都高が見える14階の眺めの良い所だ。
首都高をぼーっと眺めていましたが、とても面白い。朝夕の渋滞や、パトカーのサイレン、事故車。飽きが来ない。

その10日間は、「息抜き程度の散歩の外出まで許されるが、なるべく外出しないでください。」というものであった。
なので我慢した。3日間、外を眺めながらぼーっと。ぼーっと。過ごした。

しかし、4日目にして退屈に耐えきれず散歩をすることにした。当てもなくフラフラと。時間にすると30分程度であったと思う。ずっと部屋から見ていた景色をまじかに見えることに喜びを感じていた。

部屋から3日間、想像していました。あそこ道の見えない先には何があるのだろうか。この道とこの道は繋がっているのか。など、部屋から見える情報以外のことは想像で推し計るしかなかったからです。
そんな3日間を過ごし、4日目に散歩に行き、帰ってきてから外を見ると初めての感覚が生まれました。
ここからが気づきの部分でこの記事を起こそうと思った内容です。

シンデレラ城に取り残された姫が城から抜け出すことを許されず20年も同じ人々が行き交う景色を見ている感覚ってこうなのかなと。大人になって隠れて城を抜け出した後の城から見える景色の感覚ってこうなのかなと。

これを文章にすることはとても難しい。しかし、伝えたい。なので書き綴ってみている。

ただの妄想や思考を書き起こしているだけなので誰かに共感してもらおうとは思っていない。
この気づきを残す作業って中々やろうと思ってもできませんよね。

アイデアを形にする難しさを噛み締めた夜の話でした。



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