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オレオレ詐欺、振り込め詐欺を防げない本当の理由

世の中には「オレオレ詐欺」「振り込め詐欺」等の【特殊詐欺】と呼ばれる詐欺の手口が存在します。

詐欺被害にあわないためには手口を知り、疑わしい連絡が来たときは相談することが大事とされています。

振り込め詐欺の被害者の方に対して金融機関の振り込め詐欺被害者サポートセンター等を名乗る電話をかけ、振り込め詐欺救済法に基づき被害金を返還するなどの名目でATMに誘導し振り込ませる振り込め詐欺(還付金等詐欺)が発生しております。

「振り込め詐欺」にはどのようなものがあるでしょうか・・・???:金融庁

しかしそれでも被害は無くなりません。

被害が減らない背景のひとつとして、【とある根本原因】への対処ができていないことがあります。

今回はこの【根本原因】について紹介します。



オレオレ詐欺、振り込め詐欺を防げない本当の理由

オレオレ詐欺、振り込め詐欺を防げない本当の理由、それはコレです。

大人になった自分の子供を信頼できていないから

特殊詐欺のターゲットである高齢者が、自分の息子や娘をちゃんと信じることができていないから騙されてしまうのです。

・・・

どこかから「そんなことはない!!」という声が聞こえてきそうですが、そんなことあります

ではもう少し説明します。


オレオレ詐欺に騙されるのは「助けてあげなきゃ!」と思うから

まずオレオレ詐欺は

オレだよオレ!息子だよ!
仕事で失敗しちゃって金が必要なんだ!

このように息子や娘を騙って「助けてくれ!」と訴えるか、もしくは息子や娘の会社の同僚を名乗る人間から「金が必要だ」と言われるパターンでしょう。

困っている息子や娘を「助けてあげなきゃ!」という親心につけこまれて、詐欺にあってしまうのです。

これは優しさのように思えますが、根本的には「自分の子供を信頼できていない」という原因があります。


振り込め詐欺は「すぐに対処しなきゃ!」という焦りから詐欺にあう

振り込め詐欺も

受け取り可能な還付金があります。
期限内に手続きしないと権利が消失します。
電話でサポートできますので、今すぐ手続きしましょう。

ざっくりとした一例ですが、このような感じで「今すぐに対処しないとあなたが困ることになりますよ?」と不安にさせられて、「今すぐ対処しなきゃ!」と思ってしまい、詐欺にハマってしまいます。

これも一見すると責任感が強いように思えますが、根本的には「自分の子供を信頼できていない」という原因があります。



高齢者をターゲットにした詐欺は、自分の子供世代に権限移譲ができていれば避けられる

オレオレ詐欺、振り込め詐欺を防げない本当の理由として以下を挙げました。

大人になった自分の子供を信頼できていないから

その理由は、この手の詐欺は「自分の子供世代に権限移譲ができていれば避けられる」からです。


年金を貰っているような高齢者の息子や娘だと、年齢は30代や40代になっているでしょう。
年齢的には全く子供ではなく、社会の主役の世代です。

世間については親の世代よりもよく理解しており、対応力も高いです。


ここで以下の命題が挙げられます。

高齢者になった親は自分の子供を信頼して権限移譲すべき

しっかり成長して大人になった自分の子供を信頼して、資産や契約の話は任せてしまうのです。

年金のもらい始め、もしくは少し手前くらいから任せ始めてしまえば、

オレだよオレ!息子だよ!
仕事で失敗しちゃって金が必要なんだ!

仮にこんなオレオレ詐欺の電話がかかってきても

私の息子(娘)はそんなに情けなくないし、そもそも私の資産は既にある程度任せている!

このように信頼して任せている状態なら不安に付け込む要素がありません。

他に振り込め詐欺で

受け取り可能な還付金があります。
期限内に手続きしないと権利が消失します。
電話でサポートできますので、今すぐ手続きしましょう。

こんな連絡が来ても

金の件はもう子供に任せているので、子供に相談してから対応します!

と仮に本当だと思ってしまったとしても、「まずは頼れる子供に相談しよう」という姿勢が身についていれば騙されようがありません。


根本は「大人になった自分の子供を信頼できていない」から

繰り返しますが、根本は「大人になった自分の子供への信頼」です。

30代40代という最も安定した大人である自分たちの子供がいるのに

「自分たちが助けてあげないと」
「自分たちがすぐに対応しないと」

と、先走ってしまいます。

成長した子供を、いつまでも「庇護する対象」「自分たちが導いてあげなければ」と正しく子離れできていないところを見抜かれているのです。

成長した子供は「庇護する対象」ではなく、あなたにとって「頼るべき若い大人」です。


大人になった自分の子供を信頼しよう

日本人の平均寿命は80代と長くなりましたが、
それでも誰にも老いは平等に訪れ、老いることでどうしても世情に疎くなり、判断力が鈍ります。

誰でもそうなります。
ですのでしっかりと老いを認めて子供世代に権限移譲するのが、最も安全な行動なのです。


しかし元気なうちはこう考える人もいるでしょう。

自分はまだまだ元気なので、時期が来たら権限移譲する

しかしこれはアウトです。

判断力が衰えた頃には正常な判断はできない

要は「ボケてからじゃ手遅れ」ということです。

人間は神ではないので自分の運命はわかりません。
自分の死期はわかりません。
自分が衰える時期もわかりません。
ですので時期をスパッと決めて、譲ってしまう必要があるのです。

そこへ来ると、定年退職や年金受給が良いタイミングです。
自分が働かなくなったタイミングを「自分が高齢者になったタイミング」と捉え、以降の主役は子供世代に託しましょう。



まとめ

今回は「オレオレ詐欺、振り込め詐欺を防げない本当の理由」について、解説しました。

オレオレ詐欺、振り込め詐欺を防げない根本原因は

大人になった自分の子供を信頼できていないから

自分の子供が30代40代の主役世代となったタイミングで、資産や契約について任せるように権限移譲できていれば、詐欺師が急に連絡してきても

既に自分たちの子供に任せているからそっちに相談する

という動きができるようになります。

逆に権限移譲ができていないと

「自分たちが助けてあげないと」
「自分たちがすぐに対応しないと」

と不安になって詐欺にハマってしまいます。


これは「気をつければ引っかからない」というものではなく、「人間が老いる以上、誰でも引っかかる」詐欺です。

自分が衰える時期は自分ではわからないので、定年退職や年季受給のタイミングなど時期をスパッと決めて、譲ってしまいましょう

そうすることで詐欺にあいにくい安全な体制を築くことができるでしょう。


P.S.

WEBサイトの方でも情報提供しているので、よろしくおねがいしますm(_ _)m



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