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「努力と継続」は大事そうに見えるが中身が無いので要注意

SNS上でインフルエンサーがよく言う言葉に「努力」と「継続」があります。ブログにしろプログラミングにしろスポーツにしろ、何かを成すには努力と継続は必要です。
しかしこの「努力」と「継続」、大事ではありますがこれを重視しすぎると中身の伴わない活動をして時間を無駄にしてしまう可能性があるので、解説しようと思います。



努力と継続は大事

最初に断っておきますが、私は努力と継続を否定しようとは思っていません。
努力と継続は大事です

最初に述べたように、ブログでもプログラミングでもスポーツでも、努力と継続は必要です。
誰しも最初は初心者です。
そして初心者が経験者になるには、学習や練習、実践を重ねて知識と経験を身につける必要があります。
この過程が努力と継続に当たります。



「努力と継続」を重視するのが危険な理由

努力と継続は大事ですが、一部のインフルエンサーのように

努力!
鬼努力!
努力と継続しか勝たん!

このような事を言うと危険です。
危険な理由としては以下のポイントが挙げられます。

  • 努力は計測できない

  • 継続には終わりがない

努力は計測できない

危険な理由のひとつが「努力は計測できない」ということです。

努力を重要視しすぎると、努力そのものに価値を見出そうとしてしまいます。すると成果が得られなかったときに原因を「努力不足」としてしまうようになります。

しかし最初に言及したように「努力は計測できない」です。
例えばブログ活動をしていたとして、何をしたら努力したことになるのか。
100記事書けば努力したことになるのか、それで思ったとおりのPVを獲得できなかったら努力不足なのか、さらに記事を書けばよいのか。

努力そのものに着目してしまうと、努力自体には中身が無いので「うまくいかなかったときに何をすればいいのか」がわからなくなります。


継続は終わりがない

そして継続を重視しすぎると終わりがありません。

先程のブログの例で言えば、「成功するまで記事を書き続ける」ことになります。

継続に重きを置いている人たちは、よく以下の言葉を引用しているのを見かけます。

100回叩くと壊れる壁があったとする。みんな何回叩けば壊れるかわからないから、90回まで来ていても途中であきらめてしまう。

一見いい言葉に見えますが、「継続」の観点では「何回叩けばいいかわからない」のが難点です。
言葉の中では100回中90回まで来ていたように書かれていますが、現実の問題だと100万回中の90回かもしれませんし、攻撃力が低すぎて90回叩いたのにHPをまったく削れていない可能性もあります。

このように継続を重視しすぎると「終わりの無い無駄な継続」をして時間を無駄にしてしまうリスクがあります。

盲目的に継続すると迷走することになる





【結論】本当に大事なのは計測と改善

努力と継続は大事ですが、それだけだと終わりのない徒労に嵌ってしまう危険性があります。

本当に大事なのは、そこに計測と改善を組み込むことです。

計測とは「改善行動によって目的に対して少しでも近づいているか」。

  • ブログなら

    • 記事を書いたことでPVをが増えたか

    • サイトの作りを見直したことで検索順位が上がったか

  • スポーツなら

    • トレーニングメニューを変えたことでスコアが上がったか

    • フォームを変えたことでスコアが上がったか

改善行動と効果のチェックを行うことで、効果が出なかった場合に軌道修正をかけることができます。

真の継続は効果測定と改善活動がセット



効果は細かく測定する

実際の目的が壮大すぎて「何回叩けばいいかわからない」という人もいるかもしれませんが、そんなときは目標を細かく分解することが大事です。

いきなり

・ブログで毎月100万円稼ぐ
・オリンピックで金メダルを取る

なんて壮大な目標を掲げると、目標が遠すぎて日々の活動で効果が出ているのかわかりません。
そんなときは目標を小さく分解して

・ブログに広告を掲載して100円稼ぐ
・自分のタイムを0.1秒縮める

このように達成可能なレベルの目標を設定して、少しずつ達成して新たな目標を立てて進むことで大目標に近づくことができるでしょう。

「努力と継続」に過度に惑わされずに、「千里の道も一歩から」の気持ちで1歩ずつ成果を確認しながら進み、成果が確認できなければ進み方自体を見直すことが大事です。

効果の計測を怠り「努力不足」で片付けてしまうと、不毛な努力を続けることになるかもしれないので要注意です。
特に「あと1歩かもしれない」という言葉は、ときに成果の出ない活動を隠す言い訳になりかねないので、効果が出ているかはしっかり見極めたいですね。


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