14歳の自分に向けての書簡
Twitterで数日浮き立ち騒いでいる。
端的にいうと、THE ALFEEのコンサートに行ってきて、楽しかったというだけのことである。いわゆるファンのキャーキャーな文章。
それなのにこの頭部分が重ためなのは、自分の中の一区切り(に感じてるから)だから。
あくまで過去の自分に向けて書こうとしてるので、なんのこっちゃな話が混ざってくるが、宛のわからない偶然拾ってしまった手紙をなんとかしようと読み進めたつもりでいてくれれば(そんな下衆な趣味はないという方には申し訳ない)
14歳のあなたへ
あなたの大好きなThe ALFEEのコンサートに行ってきました。
あなたがあの時行ってから35年もの時が流れています。でも3人はあの頃よりもずっとカッコ良かったです。
もちろん年月が経っているので外見は同じではありません。なにしろもう来年古希ですからね。SWEAT&TEARSだって、3人で頭を振る時間は短くなったし、終演まで4時間を見込む必要もなくなりました。
でもあの頃よりも楽しい時間なのですよ、たくさん笑って。
あの頃のコンサートでは笑うなんてピンとこないでしょう。
だって、高見沢さん眉間に皺寄せてギター弾いてたものね。
桜井さん時々ボソッと話すだけで、しかもピシャッと喋ってたものね。
今は、高見沢さんね、もちろんギター弾いてる姿は変わらず真剣な眼差しよ?
でも観客席に向かって笑顔振りまくは手を振りながらピョンピョン飛び跳ねるは。
変わらず煌びやかな衣装でね。
桜井さんの歌はあの頃だってすごかったけど、今はもっとすごいよ?
大木から歌声が降り注ぐみたいに歌ってて、そんなすごいのに、高見沢さんからイジられてカワイイ人になってるよ。
あ、坂崎さんは変わらないよ?いやどれも進化しちゃってわかんなくなっちゃったのかな。
ギターだってドラムだって、今でももっと上手くなりたいって努力してるし、
変わらずスティッククルッとしてくれるよ。
そうそう、あの頃ハンドマイクで歩き回りながら歌ってくれることはなかったよね。
今は歩き回るは、観客席に向かって視線とともに指差し、おまけに投げkissしてくれるんだよ、スーツで。
歌声はね、透明度が上がったよ。あの頃はザラッとさせるように歌ってたでしょう?今もその歌い方をすることもあるけれど、サラッと歌ったり、発声を変えて喉に負担をあまりかからないようにしてるのかな。曲によっては半音下げたりしてるけれど、素人の耳には違いはほとんどわかんない🤣
ほんとカッコイイまんまなのよ?あの頃は34歳でまだお兄さん✨て感じでしょ?今もね、お兄さんなのよ?自分たちで自虐的にオジサンだのジジイだのと言ってるけれど(もちろん戸籍上の年齢はそうだからそうなんだけど)世の中の変化そのものに対して理由もなく反対をしたり、新しいものを毛嫌いしたり、若い人たちを下に見たりするような人(今はそういう人のことを老害なんて呼んでるのよ)とは縁遠い人よ。
だから今もどの時代の歌を歌っても説得力あるし、もうこの曲を選曲しない方が…なんて思うことがないよ。
だから安心してファン続けてね。
他のバンドも好きになって大丈夫🙆♀️
たくさん音楽に詞に触れて、内面を豊かにしていって。
音楽が、音楽に運ばれてくる言葉が、あなたをずっと支え続けていくから。
35年経っても、シンデレラは眠れないはキュンキュンするし、汗涙でやる気を出して、My Truthは孤独感を埋めようとしてくれるし、19~nineteen~はやりたいことを貫けと背中を押し続けてくれてるよ。そしてもう少し先でメリーアン以前の曲を漁り出したら、恋人になりたいを聴いて悶絶するんだから🤣
その先も坂崎さんたくさん歌ってくれてるから心配しないでね。
love songだけじゃなく、反戦ベースの曲もあるし、人生ベースの曲も歌ってる。
困った時にこれを聴けば、と一式揃ってるくらいはある。
じゃあなんで次のコンサートが35年後だったのか説明するね。
長いから掻い摘むけど
あなたは今第一志望の高校に行きます。
つまり札幌で生活を始めます。
そしたらね、たっくさんの!!!楽しいことに囲まれて大変なことになります。
ここから人生が激しく転がり始めます。
The ALFEEさんにかけていられる時間がものすごく少ないのです。
そしてショックを受けるかもしれないけれど、The ALFEEさんの音楽の傾向にあなたがついていけなくなるのです。そして他のバンドに傾倒していくのです。
それはそれで幸せなことだと今は思ってます。多くの人と関わる組織的な考えや人間関係の構築についてそのバンドから学びとることはあなたにとってとても必要だからです。
そしてその間もThe ALFEEさんのシングル情報には触れているから完全には離れません。成長に伴い、The ALFEE沼から抜け出し他の場所でたくさんのことを経験しているうちに35年経ってしまったのです。
そして今ならThe ALFEEさんのどの曲もいいと思えるのです。それはファンだからどの曲も素晴らしいという盲目的なものではなく、何を伝えたかったのか、生き方をどうしていきたいのかというこちらの人間力も上がらないと理解し難いものの欠片を拾い上げることができるようになった上で共感できるようになったからだと思うのです。
そこまでにこれだけの時間がかかったのだと思います。
できれば20年程度で戻ってこれたらよかったんだけど。ごめんね遅くて。
外から見られるより中身が幼いのよ。そして、15年前は自分のことなんて四の次五の次だった時代なの。
幸いにしてThe ALFEEさんはコンサート本数はあの頃より減っているけれど、とても楽しそうにツアーもしてるし、動画配信も(TVとは別の媒体があるのよ)してくれて、ラジオも北海道だけじゃなく全国の放送を聴くことができるようになってるから、あの頃よりずっと声が聞けるし、電子上のお手紙も出せるのよ。
ひとつだけ挙げるなら、来年デビュー50周年なの。ここからさらに50年を願うのは、、願うのはもちろん自由だけども、3人が健康でステージに立ってコンサートとして成立していると3人が判断してくれる期間はどれだけなんだろうと。
あなたが生きている時代には発見されていない流行病やら、3人より若い方が亡くなっていたり、そして私自身ももう若くないのよ。
もしかしたら3人より先に私がいなくなるかもしれない。
この先、私はできるだけThe ALFEEさんのコンサートに行くわ。他のバンドやアイドルのライブにもだけど。
後悔したくないの。私の十代を形作って夢を追いかけ続けようと言い続けてくれた人たちをどこまでも推し続けたいの。
あなたは今やりたいことをやりなさい。
困ったらThe ALFEEの曲が足下照らして背中押してくれるから。
それから。
一番大事なことを。
ごめん。坂崎さんの妻にはなれない人生だわ。
最高のファンにはこれからも努力してなり続けようと思うからそれで許しておくれ。
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