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(雑談)アメリカの人が鎌倉の大仏を見て発した言葉が印象的だった話

相変らず、海外の人が日本を旅するYoutube動画を楽しく見ています。最近だと、コロナが開けてから日本を訪れた海外の旅行系Youtuberさんが、再び日本に長期滞在する動画シリーズをよく見かけますね。日本人として、日本を気に入ってくれるのはとても嬉しいことですし、さすが旅行系Youtuberさんだけあって、日本のマナーをものすごく気にして動画を撮ってくれているように見えるので、見ていてとても安心できます(たとえば新幹線の中で動画を撮るときは周りに迷惑になるのでナレーションにする、とかそういう日本人らしい配慮がなされているのが嬉しいです→でもはじめて日本に来た外国の方が新幹線の中で嬉しそうに駅弁を頬張る映像もそれはそれでいいものですよね)

さてそんな動画の中で、最近アメリカの方が鎌倉を観光する動画があり、仕事の合間にちょっと見ていたのですが、印象的だったのが鎌倉の歴史を説明した後に大仏をしみじみと眺めながら「アメリカが建国されるよりも、新世界に西洋人が渡るよりもずっと前から大仏はここにあるのか…」と仰っていたシーンでした。なにそのエモすぎるセリフ???ズルいんだけど???

言われてみれば、アメリカ合衆国が建国されたのは1776年、ヴェスプッチの『新世界』が出たのが1500年頃ですが、いいくにつくろう(※諸説)鎌倉時代はそれよりも400年以上前のことですからね、その通りなのです。しかもそんな大昔に造られた大仏やら寺院が、10世紀の時を経てもなお実在している。これはもう「バグ」と言っても過言ではないでしょうね。自分どころか、自分の国が生まれるずっと前から、日本が存在していて、今も存在している。

逆にその感覚って、日本人にはあまり無いですよね。少なくとも私の中には存在しませんでした。たとえば奈良に修学旅行に行って、大仏を見て、1300年以上前からあるんだよと言われても、確かに凄いんだけど「そんなもんだよなぁ」という感覚になるように思います。もしかしたらエジプトでピラミッドを見たり、マヤの古代神殿を目の当たりにしたときに、「日本よりも古い時代からの…」となるのかもしれませんが、ただピラミッドとか古代神殿は「遺跡」であり、日本のような、10世紀以上も「現役」であるのとはまたワケが違うような気もするのですよね。やっぱり日本に寺社仏閣が、世界的に見ても異常値レベルの長寿であって、だから欧米からの旅行者は日本に来てお寺や神社を巡るとき、案内板の解説を読むだけで感銘を受けている、そういうことなのかなぁと思いました。

なんであれ「アメリカが建国されるよりも、新世界に西洋人が渡るよりもずっと前から大仏はここにあるのか…」というセリフは、ズルいです。というお話でした。見出し画像は「みんなのフォトギャラリー」からお借りしました、ありがとうございます。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!