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(雑談)田舎の春の風物詩「運転練習する高校生」

田舎では、高校3年生になり18歳を越えると、感覚的に8割~9割ぐらいの学生が免許を取りに行きます。もちろん学業を支障してはならないですし、受験組もいますから、免許を取りに行くのはだいたい1月~3月ぐらい。高校が提携している自動車学校があって、6限が終わると高校の校門前に自動車学校のバスがやってきて、学生を満載して走り去る、という光景も頻繁に見られるようになります。
そして2カ月ぐらいで免許を取得すると、今度は「親と一緒に運転練習」がはじまります。それがだいたい3月頃、春休みに入ったぐらいからでしょうか。助手席に親を乗せて、緊張した面持ちでハンドルを握る若者の姿が、あちらこちらで見られるようになります。

やはり田舎で生活するには車は必須。大学生であっても、田舎の大学は車が無いとやっていけません。中古の軽自動車を買ってもらい、ピカピカに磨いて4月を迎えるわけですね。しかし免許を取得すること=運転ができること、ではありません。ですから、親元で運転練習をするのです。

そんなわけで、田舎の人は3月頃に、親を乗せて初心者マークを付けた車を見かけるようになると「今年もそういう季節だねー」なんて言いながら、成長を見守ります。いわば春の風物詩ですね。

私も親に同乗してもらって運転を練習しましたし、子供が免許を取ったら、多分同じように同乗してアレコレ教えるんだろうなと思います。緊張しますよね。運転する子の側からしても、親の命を預かっているわけですから、やはり一人で運転練習するのとは違った緊張感がありますね。そうやって運転の様々なことを学べるのは、いいシステムだと思います。親のクセなんかも世襲されていくのでしょうね。

ところで、自動運転が普及したら、そういう風景も見られなくなるのかもしれませんね。ちょっと寂しい気持ちもありつつ、一方で私は個人的には「楽したい」人なので、自動運転を待ち望んでいます。テクノロジーによって風物詩が失われる光景は色々あったと思いますが、運転練習する若者が見られなくなる日も、いつか来るのでしょうかね。

そんなお話でした。見出し画像は「みんなのフォトギャラリー」からお借りしました、ありがとうございます。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!