見出し画像

校歌

不思議なもんで、小中学校の校歌って、今でも結構覚えているんですよ。
小学校のころあんなに覚えた「ポケモン言えるかな」はもう覚えていないのに、覚えようとおもって覚えた記憶のない小学校の校歌は、なんとなく覚えているんですね。刷り込まれているのでしょうか。
高校の校歌は…あ、これもイケますね、今思い出して口ずさんでみました。

有名な学校の校歌は、カラオケに入っていると聞いたことがあります。
確かに、同じ学校出身の者同士がたまたま同じ職場の先輩後輩とかだったら
飲んだ後のカラオケで、歌えば、ふつうに盛り上がりそうです。

みんなで同じ歌を歌うって、たとえば古来の儀式とか、日本だったらお経、アフリカだったら村ごとに歓迎の踊りがあったり、棺桶を揺らすダンスがあったり、何か共通の記憶を共有するためのツールであったり、共同体として自覚するための手段として用いられるような、特別なものですよね。
あまり会社に入ってから、共通の歌を歌うことってないですし、結婚して家庭の曲をつくるところってあんまりない(100%ないとはいいません、友人に、我が家の曲を制定しているって子がいましたから…)と思うんです。
その代わりに、ある時代を彩る歌謡曲があって、この曲よく聴いたよね~が、その世代共通の体験として共有されていて、たとえばオレンジレンジの花とか、バンプの天体観測とか、大塚愛のさくらんぼとか、よく聴いたしよく歌ったよね、って共有されていますね(私の中ではなぜか、大塚愛と堀北真希が結びつくんですが、なぜでしょうか?)
歌謡曲は同じ時代の「ヨコ」の繋がりであって、北海道の人も九州の人も、同じ時代を生きていたらだいたい同じような曲を聴いているわけですが、じゃあ最初に書いた、共同体として自覚するためのツールである曲ってなんだろなと思ったときに、これはいわゆる「タテ」で結びつく曲なんだと思いますが、代表的なのは君が代であって、その次に「校歌」なんだろな、と考えました。校歌はずっと変わってないでしょうから、その校歌を聴けば、同じ学校出身のすべての世代の方とつながることができます。
そう考えると、校歌ってすごいね。

たとえば新宿駅で、地方の学校の校歌を大声で歌ったときに
まわりにおなじ学校の人が何人集まってくるだろうか。
そんなYoutube企画があってもいいんじゃないかな。やらないけど。

全然関係ないですが、多治見市内で一番「頭がいい」と言われる学校が、多治見北高校で、残念ながら私は縁がなかったのですが、その多治見北高校の校歌は、金田一京助作詞だと聞いたことがあります(→と思って調べたら出てきました)
多治見、土岐あたりのどこかの学校で、与謝野晶子だったか、有名な方が作詞されている学校があったかと思います。
あとは第一回卒業生作詞なんてところもありました。色々あるんだね。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!