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(雑談)夜行新幹線の思い出

日本の新幹線に、夜行列車は存在しません。これは騒音対策や保線の兼ね合いで、日本の新幹線が24時-6時の間運行できない仕組みになっているのと、そもそも需要が無いのが理由でしょう。一方で海外に目を向けると、夜行の新幹線(あるいは高速鉄道)というのは案外運行されているものです。

ちょうど直近で、香港-上海・北京間に夜行新幹線の運行がスタートした、というニュースを耳にしました。Youtubeにも早速乗車レポが上がっていますね。またこれに限らず中国国内では、夜行の新幹線というものが結構運転されているようです。

香港-上海間が1250キロぐらいで、これは日本に換算すると鹿児島から仙台、札幌から大阪ぐらいの距離です。試しにYahoo乗換で鹿児島中央から仙台まで新幹線の時間を調べるとだいたい8時間半ぐらいのようですから、なるほど確かに、俊足の新幹線であったとしても夜行便が欲しくなるような距離感ではありますね。

私は夜行新幹線に乗ったことがあります。ドイツ国内で運行されているICEで、フランクフルトからミュンヘンまでの列車でした。フランクフルトを夜10時ぐらいにでて、ミュンヘンに朝5時とかに着いたような気がします。夜行といっても寝台では無く、普通の新幹線のような座席車で、消灯も無く結構大変だったのを覚えています(しかも夜中まで電話で話すサラリーマンが結構いたのでした。ドイツ人体力ありすぎ問題)。ただ明け方に、薄靄の向こうに綺麗な湖と、その上を飛行する熱気球が遠くに見えたときは、これぞ夜行の醍醐味!とても興奮しました。

これはその時の写真では無いですが、こんな感じの風景でした。

ところでこのドイツ夜行新幹線。フランクフルトとミュンヘンの直線距離はたったの300キロなんです。東京名古屋間。昔東京から名古屋を経由して大垣まで運転されていた夜行の快速列車「ムーンライトながら」がありましたが、それに匹敵する運行距離の短さです。それも新幹線車両で運行ですからね。なかなか面白いです。ちなみに昼間のICEだとフランクフルト-ミュンヘンは3時間ぐらいですから、夜行便は速度を落として運転しているのでしょう。それにしても高速バスなど競合も多いでしょうし、面白い列車だなぁと思ったのでした。

手前に停車しているのが夜行新幹線


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