見出し画像

(雑談)汐留で働いていたことがある。

先日Youtubeを観ていたところ「カレッタ汐留」に関する動画がおすすめされてきました。カレッタ汐留、言い換えるなら「電通本社ビル」ですね。浜離宮を背後に聳える「ぬめっ」としたビルは、誰もが一度はテレビなどで見たことがあるでしょう。動画自体はあんまり面白そうでは無かったので見なかったのですが、どうやらそのカレッタ汐留が現在ゴーストタウンになりつつある、というのが動画の趣旨のようでした。

実は私は10年ぐらい前に汐留で働いていたことがあります。正確には私は名古屋勤務だったのですが、本社が汐留にあったので、研修等で通ったのでした。ですのでカレッタ汐留も、お昼ご飯などでよく行きました。地下に、汐留としては割安なお蕎麦屋さんと沖縄料理屋さんがあったので、ここをよく利用していたのです。逆に言えば、カレッタ内の他の飲食店はあまり利用しませんでした。どこもちょっと高かったですし、雰囲気があんまりサラリーマン向きではないというか、ポップな感じだったのです。

じゃあカレッタ汐留以外の商業施設や飲食店に行けばいいじゃん、と思うかもしれませんが、これが意外と汐留ってそういうちょうどいい商業施設が無いんですよね。新橋か築地まで歩けばたくさんありますが、徒歩15分~20分かかりますから、会社のお昼休憩にふらっと行くにはちと遠いのです。あるとしたら首都高の下、住不ビルの脇の地下駐車場にあるちょっと入りづらい中華屋さんぐらいだったでしょうか(ちなみにここはめちゃくちゃウマかったけど、狭かったので、同期数人で食事とかには使いづらかった)

そもそも汐留って場所は、冷静に考えると商売には圧倒的に不向きだと思います。高架の歩道と地下道で新橋から15分近く歩かないとたどり着きませんし、周辺には住居もあまり無さそうですから、わざわざ用事が無いと行くことが無いでしょう。そもそも買い物や食事だったら新橋で済ませられますし。西に新橋、北に銀座、東に築地、南に海(浜離宮)という立地はよほど何か強くないと、勝てません。ゆえにオフィスを多数誘致して需要を「生み出した」というのが正しいところなのかもしれませんね。

ところが昨今のリモートワークにより、電通をはじめ企業に出社する人も減ってしまった。そうなると汐留という立地は圧倒的に不利になります。リモートワークに移行しやすい大企業オフィスワーカーが多かったのも運が悪かったかもしれませんね。そんなわけで人が減って「ゴーストタウン」なんて言われるようになったのかな、と思いました。

なお繰り返しますが動画自体は見ていないので、本当にゴーストタウンになっているのかどうかはわからないです。一応カレッタ汐留のホームページなんかも見てみましたが、普通に飲食店は営業しているみたいですし、オフィス入居率が下がったのを部分だけ切り取って大袈裟に言ってるだけかもしれませんね。ゆえに「もしゴーストタウンなどと言われるような状況になっているとしたら、こういう理由かな」という程度の話だと思ってください。

ちなみに当時私が働いていた会社ですが、今は汐留オフィスが閉鎖されて大手町だかどっかに移転しているらしいです。詳しくは知らないですが、それなりに従業員数のある会社でしたから、ふーんという感じですね。もう私が行くこともたぶん無いでしょう。思い出もたいしてありませんが、はじめて社会に出て最初に勤めた会社のオフィスですからね。永久に工事が終わらない海岸通りの、土埃と潮風の混じった何とも言えない香りが懐かしいなというお気持ちです。

見出し画像は当時働いていた会社からの眺め…かと思いきや、貸会議室「ベルサール汐留」からの景色です。東京タワーが良く見えました。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!