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(雑談)リアルな「架空都市」が好き

相変わらず「ストリーマーグラセフ」が楽しいです。ストリーマーグラセフとは「グランドセフトオート」というPCゲームの舞台であるロス・サントスを舞台に、配信者さん達が「本当に生活する」ロールプレイの企画です。グランドセフトオートというゲームは犯罪ゲームなのですが、ストリーマーグラセフでは犯罪者は「犯罪者というロール」に則って行動する必要があり、何でもできるというわけでは無いですし、警察も救急隊もNPCではなく実際の人(配信者)、さらに街の人も配信者という状況で、犯罪者も含めすべての人が個々の人生をサーバー上で送る、という企画です。

この企画の一つの魅力だと思っているのが、舞台となっているロス・サントスのリアルさです。これはグランドセフトオートというゲームの魅力でもあるのですが、ロス・サントスという町は実際の町として存在しても違和感がないように緻密に設計されていて、グラフィックが綺麗とかそういうレベルではなく、表現として適切かどうかわからないのですが、町の「ニオイ」を感じるぐらいのリアルさを持って描かれているのです。

たとえば、ロス・サントスには東海岸と西海岸に高速道路がありますが、高速道路の「旧道」が残っていたりするんですね。私はマニアですから、高速道路に不自然なカーブがあるだけでピン、と来たりします。実際にゲーム内で怪しい場所を辿ってみると旧道があったり。町の中のスタジアムやショッピングモール、警察署などの施設も、それがそこにある理由がなんとなくわかるというか、歴史があっての今なんだろうなというレベルでリアルなんですね。もちろん市内を走る鉄道も然り。

街並みは、言ってしまえば背景に過ぎないのです。昔のフライトシミュレータのように、四角い箱が並んでいるだけでもゲームとしては成立する。ところがグランドセフトオートというゲームのロス・サントスは、実際にそこで生活が成り立つぐらいの緻密な表現と設計がなされている、だからストリーマーグラセフという「その世界で生活する」という企画が違和感なく成立するのでしょうね。

私はこういう、緻密に描かれた空想都市ってやつが大好きでして、映画やアニメなどでもきちんとした下地のある町が出てくると嬉しくなります。古くは「ズッコケ3人組」の「稲穂県ミドリ市花山町」が好きでした(知らない方はググってみてください)。また最近の映画だと「君の名は」に出てきた糸守は本当に良かったですね。岐阜県の飛騨地方にあるという設定でしたが、実際に岐阜県飛騨地方にあって違和感の無いような風景がきちんと描かれていました。美濃太田とか名古屋とか、実在する地名の使い方も上手かったです。そうそう、飛騨ってこうだよね、って岐阜県民目線でも違和感ありませんでした。

世界設計が緻密でないと楽しくない!ということではなくて、物語自体が楽しければそれでよいのですが、その舞台が緻密に描かれていると尚好きになる、という感じでしょうか。ストリーマーグラセフという企画に予想以上にのめり込んでしまったのは、この「緻密さ」に惚れ込んだのも一つの理由かもしれませんね。

そんなお話でした。見出し画像は「みんなのフォトギャラリー」からお借りしました、ありがとうございます。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!