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(雑談)それ、聞く相手、合ってる?

この時期になると、これから就職活動をしようという学生だったり、転職を考えている後輩から「正直東京へ行くことについてどう思いますか?」というような質問というか相談を受けることがあります。たとえば大学までは親元から通っていたけど、社会人になったら一人暮らしをしてみたいとか、東京へ行って挑戦してみたいとか、そういった理由から相談してくれているんだと思います。

私自身は田舎暮らしエンジョイ勢ですが、東京でも暮らしたことがありますし、今でも仕事で東京と関わりがある(というか実は今でも東京の会社に勤務してますw)ので、東京はこんな感じで地方はこんな感じだよーみたいな話はできるのですが、いつも最後に「でも、俺は最終的に地方に住むことを選んだ人間だから、本当に東京に行きたいと思うなら東京に住んで東京で働いている先輩なり友達なりに相談したほうがいいよ」と、一言添えるようにする、ないしは相談に乗る前に、そんな話をして「それでもいいかな?」と確認するようにしています。

この一言がもうすべてなのですが、私は結局のところ、東京も経験した上で地方と比較し、総合的に地方のほうが合ってるなと思って地方を選んだ人間ですから、どこまでいっても「東京より地方のほうがいい」という気持ちで話をしてしまうのです。どちらかというと、東京と比較した時の地方のメリットとか、東京のデメリットが話題の中心になってしまう。一方、「東京へ行くことについてどう思うか」という質問というか相談は、東京へ行きたいからそういう話になっているんですよね。だったら、東京へ行って、何なら最終的に暮らしている人から話を聞いてもらったほうが、総合的に比較衡量して「東京へ行ってみよう」という結論に至る、建設的な話ができるんじゃないかなと思うのですよ。

たとえば、「結婚生活って楽しいですか?」って聞くときに、新婚の人と、結婚したことが無い人と、離婚した人に聞くとそれぞれ全く違う答えが返ってくると思いますが、それと同じ事ですよね。何か質問をするとき、果たしてその相手に聞くのが正しいだろうか?こと、自分の中で何かしら背中を押してもらいたかったり、ぼんやりと道筋があるようなときは、その想定に沿うような返答がもらえるような相手を選んだほうが、良い結果が得られるはずです。

それこそ就活で、入社1年目の人と話をするような場面で「御社では10年ぐらい働くとどういう仕事ができますか?」なんて聞いたところで、相手は経験してないからわからないわけですよ。でも意外と、そういう質問を、そういう相手にしてしまっていることってあると思います。果たしてその相手にその内容を聞くのが適切かどうか、質問をしたり相談をしたりする前に一歩立ち止まって考える必要があるんじゃないでしょうか。

また逆に、そういう相談や質問を受けたときは、私自身がどういう立場なのかをしっかり伝えたほうが良いでしょう。冒頭で書いたような話をするのもそうですが、なんでもかんでも聞かれたら答えるんじゃなくて、自分ではないなと思ったら「それは俺に聞くことじゃない」とハッキリ伝えたりとかですね。どうしても先輩後輩関係だったりすると、相談や質問が来ると嬉しくなっちゃって、答えたい気持ちが湧いてくるものですが、だからと言って適当に解答したり、何ならわからないことを知ったかぶりしたり、嘘をついたりしてまで回答することは、さすがに不誠実だと思います。こちらとしても、注意することが必要ですね。

そんなお話でした。見出し画像は「みんなのフォトギャラリー」からお借りしました、ありがとうございます。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!