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(雑談)路線ナンバリングは大事かも

以前から「外国の方が日本に来て旅行をする動画」をよく観ています。いつも見ている日常のひとつひとつに驚いたり、喜んだり、凄いと言われたりするのが、自分の家に友達が遊びに来たような感覚になって、面白いのです。どうやら最近はインスタやTikTokに、日本を旅するならコレ知っとけ、みたいな動画が上がっているらしくて、そういうので事前に情報を仕入れてきている人もいるらしく、たとえば電車だったら、一昔前だったら外国の観光客は当たり前のようにユーレイルパスを使っていたと思いますがが、最近だとモバイルSuica片手にJRも私鉄も乗りこなしている姿がよく見られ、中にはスマートEXで新幹線を予約して利用されている方もいらっしゃるようです。馴染んでますね。

ところで、外国の方の電車利用風景を見ていてひとつ気が付いたことがあります。外国の方って私たちが思っている以上に「路線ナンバリング」を必要としている、ということです。たとえば渋谷から横浜に観光へ行く際、東急東横線を利用することが多いと思いますが、外国の方は「メトロのTYライン」と呼んでいるようでした。おそらくGoogleにそういう表示がなされているのでしょう。そして駅では、駅名や路線名よりも先に「TY」の文字を探して、改札へ向かうのです。

これは逆の立場で考えれば「それはそう」ですよね。実際にフランクフルトで空港から市街地へ向かうとき、電車の行先に書かれている言葉が「固有の地名」なのか、ドイツ語で「回送中」なのか、「特急列車」なのかすらわからないという経験をしました。地球の歩き方に「S8号線に乗って」と書かれていたので、それだけを信じて乗り込んだものです。外国の方も同じ気持ちでしょう。

東京メトロの地下鉄駅なんかだと、入口に駅番号が記載されていて、文字が読めない外国の方でも利用しやすくなっていたりしますね。しかしそういう観点で駅構内を見回したとき、駅によってはまだまだナンバリングが前面に押し出されていないことが多いように思います。

JRの駅だと、東京の駅で人通りの多い出入口は比較的看板に「JY01」とか書かれていることが多いですが、そうでない出入口には記載がないこともあったりします。東京のJR線はまだラインカラーがあり、東京駅のコンコースからホームに上がる階段がすごくわかりやすく色分けされているのでまだいいのですが、たとえば名古屋駅のコンコースを見回しますと、路線番号の表示がどこにも見当たりませんでした。

(2020年撮影)

そもそも名古屋周辺のJR線にナンバリングがあることを、私自身最近まで知りませんでした(最近登場した新型車両の自動音声では案内される)。地元でそうだから、旅行者はもっと知らないですよね。

そもそも名古屋に来る外国の方はそれほど多くないかもしれません(中部国際空港がまだあんまり開いていない)し、逆にその中で名古屋駅に来る外国の方は、それなりに慣れている方も多いでしょう。ラインナンバーがなくても、電光掲示板は当然英語表示対応してますから、それで十分といえばそうなのかもしれませんね。そこらへんは鉄道会社の方針によるのでしょう。

何にしても駅ナンバリングが、とくに言葉の通じない外国の方の案内上便利であることはまちがいない、というより思っていた以上に重宝されているんだなと思いました。当然日本人にとってもわかりやすいのは事実ですし、今後尾どんどん広まってほしいですね。簡単な仕組みではあると思いますが、いい取り組みだなと感じました。他方でいち鉄道オタク的には、「駅名」というものはその地区の「表札」のようなものだと思っていまして、その土地の歴史だったり駅の歴史だったり、自治体の思いだったり、色々なものが込められているものだと思って思い、それ自体結構好きだったりします。ナンバリングの陰で伝統の駅名が消えてしまわないように、願いたいですね。

見出し画像は「みんなのフォトギャラリー」からお借りしました、ありがとうございます。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!