見出し画像

夕暮れの運動場はポケットに

最近、すごくいいなと思っているグループがいます。どのぐらいいいかというと、NU'ESTの皆さん、SHINeeの皆さんと同じくらい大切な(?)人達になりつつあり、この期に及んでここまで素敵だなと思うグループに出会うと思わなかったので、自分自身の中で困惑しているところもあり、140字には収まりそうもない色々な気持ちの行き場を探してこっちにやって参りました。久しぶりのnoteです。

先日このグループのファンミーティングをオンライン配信で見ました。そのファンミーティングの一つのコーナーとして、スマホに保存している動画や写真を紹介するというものがあったんですが、その一つの映像がすごく心に残ったんです。
それは夕暮れ時の運動場で、振り付けの確認をしている動画で、本人達の説明によると時間をテーマにした(?)某番組で曲を披露することになり、練習室が狭くて、実際のステージでの動線が確認できないので近くの運動場に来て測って動線を確認したというものでした。その映像では、本人達はとても楽しそうで笑いながら歌って振り付けの確認をしていて、なんだかもう、とってもいい映像だったんですよ。
その日はすごく温かい気持ちでその映像を受け止めていたんですが、次の日になったら、なんだかそわそわというか、ざわざわというか、一言でいうなら見ちゃいけないものを見ちゃったような罪悪感が出てきたんですよね…。その罪悪感は、自分がその映像を消費していたからこそ、生まれたものだなということは明らかで…。この動画は(恐らく)本人達が自分の意志で選んで公に公開することになったものなので、それを見ることは何も問題はないということはわかっているんですが、撮影していた時点では、公開を想定したものではなかった(仕事のために撮っていたかもしれないけど)完全にプライベートな映像だったというところが引っかかったのだと思います。あとは、この映像が本当によかったんですよ…。多分、今後本人達のいい思い出になるんだろうなと思えるもので、本人たちも思い出だと話していたというのが引っかかっちゃったんだろうなと。

本来、音楽を楽しむということは、絵を鑑賞するということと同じで、曲を消費するということだったり、ある人達が生み出したステージという作品を消費しているはずなんですが、人が関わる以上、人自体を消費することと切り離せなくて難しいなと思います。このグループについても、私はもともとはステージのすばらしさに、やられてしまって、その人達の背景とかは全く関係なかったところからスタートしているのに、自分が魅力的だと感じるステージがその人達の技量だけでなく、その人の人柄、性格、気質などが反映していることがわかると、どうしても人柄や性格といった部分も含めて、消費したいという気持ちが生まれまして…。恐ろしい貪欲さがあるんですよね、ここに…。

消費していいかどうかということについては、一つには著作権や肖像権といった法的な根拠により明確に線引きがなされるものもあるし、人間の尊厳が守られているかといった倫理的な観点からも考えられるべきだと思いますし、それ以外にも個人的な価値基準から消費したくないといったものなどいろいろな点があると思います。個人的には、プライベートの部分は基本的にはそっとしておきたいという気持ちがある一方で、本人の人柄などを知りたいという気持ちあり、その辺が今回は衝突しちゃったんですかね…。
本来だったらプライベートな部分なので、見ないで素通りしているところを、さあご覧くださいとご本人達に提示され、そのまま消費しちゃった…という感じです。
結果としては、一晩たっても、数日経っても、本人達の素敵な思い出を覗き見してしまったような後ろめたい気持ちはどうしても消えなくて、人を消費するということはなかなか難しいなと改めて思っているところです。

心のもやもやを整理したくて、noteに来てみて分かりました。私がnoteに駆け込んだのは、こんなに素敵な思い出は、他人に見せずに自分のポケットにそっとしまっておいていいんだよっていうことと、こんなに大切な思い出を共有してくれてありがとうということを、最近大切になった人達に伝えたかったからなんだなと。
そして、消費したくないと言いつつ、noteに書きたいという気持ちを捨てられず、消費している自分がいるということを書き残しておきます。終わり。

見出し画像:Instagram bitsaeon0604_20220817(https://www.instagram.com/p/ChU2HaRphE5/?hl=ja


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?