実家宝くじ

久しぶりに実家に帰ると、両親が血相を変えて玄関へと現れた。
「聞いてくれ、なんと宝くじ参〇〇〇〇〇〇〇〇円当たったぞ!」
「な、なんだってー!」
驚いた。
宝くじで参〇〇〇〇〇〇〇〇円が当たる。
まさかこんな日が来るなんて夢にも思わなかった。
宝くじが当たったら何を買おう。
いや、ここは万一に備えて貯金をするのが得策か。
「さてと、お父さん。これで海外旅行にでも行こうかしら」
「いや、新車を買うべきだ!」
「海外旅行!」
「新車!」
「ああもういい加減にしてくれ!」
 宝くじで当選した参〇〇〇〇〇〇〇〇円をどう扱うかで喧嘩をする両親を見て、呆れることしかできない私であった。


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