旧ブログからの転載 エヴァQ 当時の感想

初日と今回二回目。多分三回目どっかで行く。

 本日二回目のエヴァQ。
 じっくりと落ち着いて腰を据えて見れた。
 若干自分の中で納得の行く答えを見つけれた気がする。
 だが庵野監督の手のひらの上なのだろう。
 詳細無視して次回で色々ぶっとびそうだよね。いままでの流れガン無視ありうるよな。

 序破Qはシンジに感情移入しやすいように作られていてTVシリーズのような神の視点が控えめ。(要所要所であるが)感情の揺さぶりが格段にうまくなっているが人によってはチープに感じるかもね。
 映画での制作という点、描くところをピンポイントに絞っているのでうまい。トップをねらえ!みたいに短い時間で情緒的に感動を描くというのはやはり庵野監督の得意点。
 クライマックスのシーンは序破Q全部シンジが這いつくばって進もうとしているシーンなのが泣けてくる。 問題は今回と前回二回でまるで方向性が違うことと這いつくばっているリリスもまたうなだれていること。
 序はTVリメイク的要素が強かった。
 破は旧作をアグレッシブにアレンジしつつ要所要所でエヴァ内オマージュに溢れ、まごころを君にまで補完し、Qは完全新作だが明らかにベースが旧TVの21~24話+まごころを君に。ここまで自作のオマージュを使い切ったなら次回は今までの序破Qの新部分が強く出ることを期待していしまう。
 Qは旧作とファンが勝手に読んでいるが事実である旧劇場版(こう書かざるをえないのは未だに複雑)を彷彿とさせるが方向性が違うのでエッセンス程度だろう。ただ知識があると楽しさが違う。なんというニワカ殺し。あと今回も古典SF特撮オマージュにあふれていましたね。またやりやがったw いいかげんにしろw
 次回作のアレは仮面ライダーWじゃなくてキカイダーだろJK…

 もうすでにQのBD欲しくてたまらんが先にEOEのBD出してお願い。そしてまた破の時みたいにアホみたいな作画追加とかすんのかよと思うといまの劇場Verを忘れないように改めて見ねばならぬという思いも。ところでQって作画のばらつきが破みたいになかった気が。カヲルくんはやや差があった気がするけどな。横顔のドアップはエヴァキャラ全体がちょっとな気もするが斜めやら正面の表情の美しさは新劇場版シリーズでピカ一だと思います。


考察じみた部分

 そういや擬似シン化初号機を超える13号機とかあったがあれ設定資料とか読み込まないとわからないかと。擬似シン化なんてファンでも名前知らないやつ多数だと思われ。今回はあえて説明不足にして視聴者を信じと同じ立場に落としこむのが目当てとしか。
 あとなにげに旧劇場版ではエヴァ量産機は13号機まで存在していて旧版と同じ数は揃えたのだよな。使徒は漫画も新劇場版も基本12体+例外でエヴァもそれに準じた数に変更っぽい。そのほうが似非キリスト教ぶったオカルト的センスとして正解なのであり。
 カシウスの槍のネーミングは素直にうまいと思ったぞ。
 だが原型はロンギヌスで後の後継をカシウスの槍とネーミングしたほうが正しい気が。まあよいか。
 ADAMSは4体で第一使徒とカウントして今回クライマックスの12使徒マーク9カヲルシンジで再現しようとしたのかと思うがADAMSの詳細がわからねーのでなんとも。
 13号機の特性とクライマックスのシンジの扱われ方とアスカのL結界濃度の発言から人間やめてエヴァやら使徒に近い存在なのでADAMSの代理になる(トリガー)存在とかしているのなら次作でもアスカ含めてトリガー要因(運命を仕組まれた子供たち)が揃っているので大波乱がありそう。
 あと未カウントのエヴァと使徒は14年の間に色々あったとしか思えないのでスルー。
 エヴァンゲリオンANIMAとか漫画版エヴァが若干の今作と間の出来事のヒントになっていると妄想するしか。
 問題はANIMAの入手難度。そして内容のぶっ飛びっぷりが新劇場版超えちゃっている部分もある。
 それをなすもの収録没シナリオ や エヴァの初期プロット全話分(内容はTV版と激しく異なります)に近い内容というか要素が新劇場版に反映されているので舐め回すよにエヴァを見てきた人にとっては相変わらずニヤニヤ出来たのが序破ですがQはANIMAとそれなすのフォーチュンという特殊なエヴァぐらいしか共通項を見いだせないほどの作品なので考察は最低限の理解だけしてあとは放り投げて次回作見たほうがいいかもしれない。
 なお12使徒のコアを砕いてS2機関を入手して槍をもち神の器とかした13号機のあの流れは旧劇場版、破の初号機と同じ流れだったりする。その器を破壊するのもまた槍。
 あの廃棄された13号機はほぼ確実に何かしらの装置として次回活かされるだろう。ヴンダー
(希望)と化した初号機の対になる存在なんじゃないかなあと妄想。
 2号機がヴンダー起動で使った槍がカシウスに見えるし、(擬似かもしれないが)ヴンダーの肋構造の体内中心軸の槍がロンギヌスにしか見えないわ。これで槍が2号機仕様が擬似でないかぎり4本きっかり出ていることになる。神殺しの名を持つならロンギヌス必須だろ。
 推測範囲での妄想
 加持さん多分死んでる。ミサトのヘアスタイルが加持と一緒。
 ネメシスシリーズとかいうあの擬似使徒はANIMAに出てきたエンジェルキャリヤーみたいなもんか。エンジェルキャリヤーはS2なしの謎エネルギーで動いていたから違うがSeele謹製だったな。

 追記
 震災
 確実に震災後を意識した作りかと。
 旧TVシリーズでも庵野監督が地下鉄サリンで電車が一本違っていたことや阪神大震災の影響が若干な気にもしあらずだったが(昔のインタビュー)今回は明確に出している。
 なお同時上映の巨神兵はそのへんはより明確に描いている。劇場パンフ見る限り緒方恵美はあの光景を見たシンジをその視点から演じているのでやはり意図的かと。

 14年前と酷似
 震災と同じく地震やサリン……ではなく原発事故含めて国難はより過酷な状態だがそれが済んだ現状と次期がちょうど旧劇場版と同じ時期で劇場の内容もリフレインしている。
 劇中でも14年という数字が破から14年後、チルドレンの年齢、シンジのみ14歳の精神、と現実含めいろいろとリンクしているのが制作の遅れも含めて面白い。ある程度は狙ったものだろうけどいっそ真夏に公開すれば完璧だったんじゃないだろうかと思う。

 巨神兵
 同時上映でそもそも東京旅行の時二回も見たが今回はシーンもセリフも使いされた完全版。単品でBDが欲しいとのたまったがQと同時収録して欲しい。
 14年の間を暗示させるような内容、そも巨神兵がエヴァの元ネタの一つ(巨神兵の原型はウルトラマンだが)であの内容はイメージとしての破滅した世界へ起こった出来事を想起させる内容だったかもしれない。空白の14年間は映像化の可能性は低いと思うのでBDではぜひ同時収録して欲しい。


 総括

 本音を言えばどれだけ不評な映画だろうと俺にとって最高のエヴァ映画でした。
 破も最高でしたがそれを超越しました。一生庵野監督について行きたい。
 そう思える傑作でした。
 最終章へつながる序章であり、今後のエヴァの危険性と作品の展開を期待させる。
 落ちたなら這い上がるしかない。
 最後の三人であの赤い世界を歩いて行く姿だけで泣けてくる。
 アスカが叱咤してシンジが引っ張られわけも分からず綾波がついていく。
 あのシーンがるだけで救われるじゃないか。

 また追記するかもしれないがとりあえずここまで。

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