光の軍勢

私がゲームを自分で買い始めたのは少し遅い目で、高校3年生…正確には大学の合格通知が届いたその日からでした。通知を開き、「合格」の文字を見たその足で制服のままゲーム本体を買いに行きました。
そして何を買ったかと言うと…SEGAのメガドライブです。
小学校の頃一度買ってもらって半年で手放したファミコンもツインファミコンだったという少々捻くれた私は、なぜか、なぜか当時周りが皆持ってたSスーパーファミコンではなく、メガドライブに心惹かれて受験前から買うと決めていたのでした。
のちのちSFCも買うわけですが、大学3年ぐらいまでは持っておらず、誰からもソフトを借りたりもせずにゲームを楽しんでいました。今現在は人に勧められたり、一緒にやろう、とやるゲームが多いのですが、当時は自分でやるゲームを開拓して、感想をシェアすることもなく、黙々とやっていたような気がします。何しろ情報源が雑誌ぐらいでしたし、ゲームショップでパッケージの説明を真剣に読んで買ってました。今思うと懐かしい(笑。

さて、好きなゲームといえば、まず出てくるタイトルは
「シャイニング・フォース ~神々の遺産~」
シャイニング・シリーズの2本目ですね。
メガドライブで出ていたものです。
いわゆるシュミレーションRPGで、駒をひとつひとつ動かして戦闘を行う形式です。これを買った理由はジャケットのイラストに一目惚れしたから。
のちに「ランドストーカー」などのイラストも描かれる玉木美孝さんのイラストがとても素敵で見てすぐに手に取ってました。
しかし、シュミレーションだなんてジャンルも知らなかったので最初はハテナを飛ばしながら進めていきました。しかもこれ、仲間はかなり多くなるのですが、最終的に参加できるキャラは一回の戦闘につき12人。しかも戦闘数は決まっており、レベル上げもその範囲内でやっていかないといけない、さらに再Lv1になる転職も有り。と、かなり盛り盛りのシステム具合でした。
でも最終的にキャラを育て上げ、完璧なMyシャイニング・フォース(光の軍勢)にしてエンディングを迎えるとなんとも達成感もあり、メンバーを入れ替えて何度も何度もクリア。一度売ったのに、もう一度買い戻してまたクリア…などと合計何度クリアしたか、すでに覚えていません(笑。

そういうスルメ的な楽しみの他に、戦闘中の演出に驚いた、というのもありました。今では珍しくないですが、戦闘中のキャラがちゃんと動いて攻撃するのです。手前に自キャラ、奥に敵キャラ…つまり自キャラは背中しか見えないわけですが、何かしらのリアクションをアニメーションでするわけです。ドット絵だった時代ですから、初めて見た時、「う、動いた!!!!」と仰天しましたとも。ちゃんとキャラごとに演出が違い、特に好きだったのは人狼の長・ザッパの攻撃。ジャンプして空中から敵めがけて爪の攻撃を加える…というものなんですが、一瞬画面から消えるのですよね。めちゃくちゃ格好よくて毎回レギュラーでした。ただ…転職すると攻撃方法変わっちゃうんですけどね…悲しい…。
そして、この戦闘演出。最終決戦のラスボスへの最後の攻撃を主人公にさせると、演出変わるんです。これに気付いた時、心底感動しました。見つけたのは本当に偶然だったんですが、こんな仕掛けが…!と。それ以降は全部主人公へターンを回して倒す、ということになってしまいました。(笑

他にも色々と…細かいこだわりや遊び心、隠し要素もあったりして、本当にたくさんたくさん楽しませてもらったゲームです。
その後、2や3へと繋がり、今でも続いているシリーズとなっていますが、これほど遊んだのは他にありません。今の集中力ではあんなに色々と考えて攻略することはできないでしょうし、あの時、メガドライブを買って大正解だった、としみじみと思い返したりしています。

この記事が参加している募集

自己紹介をゲームで語る

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?