『穂高と由乃・休憩室にて』

☕️「てかさ、お前って見えてるよな？ …なんで見えてるわけ？」

🐶「えー、なにがですかー？」

☕️「っ、だから。こいつだよ」

🐱「こいつとは失礼な、吾輩にはちゃんと名前があるニャ」

🐶「え？ みんな見えないんですか？」

☕️「 見えるわけないだろ？！」

🐶「そっか（笑） んー。やっぱりお願いしたからですかね？」

☕️「お願い？」

🐶「うん！ 小学生の頃に、どうしてもお話ししたいお友だちがいて、えーっと人形みたいな？」

☕️「人形のお友だち…？」

🐶「そうそう！ それでね！ クリスマスにお願いしたんです！ サンタさんに！ この子とおしゃべりできますように！ って！」

🐶「そしたら！ 次の日からその子とおしゃべりできるようになったんです！」

☕️「はー。そんな都合のいいメルヘンな話があるもんかね？ 人形と会話？」

🐶「変ですかぁ？」

☕「変っつうか、荒唐無稽っつうか」

🐶「そうかなぁ？ だって今この部屋にいる二人ともマヌちゃんとお話しできてるじゃないですか？ ね、マヌちゃん？」

🐱「そうだニャ！ というか、吾輩はマヌンであるニャ」

🐶「あ、ごめんごめん！ ね、マヌン？」

☕「いや、名前とかの話じゃなくて」

🐱「なんだと！ 失礼な奴ニャ！」

🐶「そうだよ！名前はちゃんとしないと」

☕「あーー。もう！ またこのグダグダのパターンかよ！」

🐶「いけ！ マヌン！ ちゃんと名前を呼ばない先輩にはもふもふアタックだ！」

🐱「こら穂高！ 逃げるんじゃないニャ！」