見出し画像

後悔する4つの選択

今回は、一般的にもそうですが、柔道整復師が特に陥りやすいバイアスについて、記載させて頂きます。どこかのバイアスにかかっていないでしょうか?
例えば、資格を取ったのだからこの資格を活かしたい!というだけで整骨院だけを運営していて、売り上げが時給換算でコンビニ以下であれば、今すぐ損切りするか、新しい事業を開始するべきだと思います。

感情バイアス

感情バイアスとは自分の感情の変化があるときに、選択に影響を及ぼしてしまうことです。
例えばですが、ギャンブルをしたことがあるでしょうか。ギャンブルをされる方は、行く前にも恐らく、「いくらまで使おう」と設定していくと思います。しかし、例えば設定の金額に達したとしても、その時点で1万円使っているので、「後少しで元が取れるかもしれない」と思ってしまいます。始める前には出来ていた決め事が守られなくなってしまいます。
私も一年ほどスロットをしていた時期がありましたが、後1000円出せば当たるかも...という判断をしてしまい、結果、そのままずるずると予定より多く使ってしまった経験があります。今考えると、馬鹿な判断をしていたと思うのですが、自分がギャンブルをしていた時は、そういった判断が出来なくなっていたのを覚えています。
怒り、焦り、不安、喜び、甘えなどの感情はそれらが生じている際には人の判断に強く影響してしまいます。

大切なことは「ストレスが大きい時に大切な選択をしないこと」だと思います。いま、コロナで焦っている中で、正しい判断が出来ているでしょうか。
少しでも自分を落ち着かせて客観的な行動を行う必要があります。

プロジェクションバイアス

今この時点での感情をベースにして、未来もきっとこうなるだろうと見積もって選択してしまう現象です。
現在、コロナの影響で必要以上に悲観的、楽観的になった状態で判断してしまうと、将来的に後悔する可能性が出てきてしまいます。
現在の状況を客観的にみることが必要になると思います。その為には、
・成功した企業家の話、本
・倒産を経験した企業家の話、本
等を読まれるといいと思います。
ちなみに、私は一度廃業したことがあるため、現在廃業は考えておりませんが撤退する場合のイメージは現実的に持つことが出来ていますので、変に慌てないですんでおります。

サンクコストバイアス

これは柔道整復師に多いと思っています。簡単に言うと、自分が支払ったコストを回収したがることです。国家資格を取るのに、3年かけて、500万近くかかったことをどうにかして回収したい。修業時代時給換算すると500円頑張った知識はもっと価値があるはずだ。というようなものです。
支払ったコスト(時間)は返ってきません。
前回の記事で記載させて頂きましたが、現在、保険請求だけで食べていこうとすると、1院あたりの月収は平均で44万円になります。年収ではなく、年商で500万円。個人事業主なら、店舗代、運営費もあるので、目も当てられない給料です。
授業料、国家資格の取得をかかった金額、時間を資格の範囲(保険請求)だけで、回収しようと思うことはこのバイアスにかかってしまっていると私は考えています。
どこかの大きな団体が、整骨院では保険請求のみが正しい!と言っていましたが、はっきり言って正しくないです。

正常性バイアス

明日も明後日も、来月も自分にトラブルが起こらないだろうと思っていないでしょうか。過去から考えると3月の時点で店舗の売り上げが下がった時の対応をされていたでしょうか。
ここから、抜け出す方法として一つ、選択肢を広げるということがあります。今多くの会社が、続けるか、辞めるかの2択に迫られています。2択は自動的に視野を狭めてしまいます。続ける場合には何が出来るのか。自分の経験を活かして新しいことが出来ないか。新しい販売方法はないか。など続ける場合でも選択を広げて考える必要があります。
ただ、ここで気をつけなくてはいけないのが、選択の幅を広げるためにやみくもに色々なコンサルの話を聞くことだけはお勧めしません。情報を精査してないと、現在の状況では最初に記載した感情バイアスにもかかってしまいます。信頼している人と情報を共有することが重要です。

まとめ

今回は、現在かかりやすいバイアスについて記載させて頂きました。
私は今の時期、時間が出来た部分があるので、いつもと同じ以上の価値ある時間を過ごす為に新しいことに挑戦し、多くの情報を収集しています。その中で、不要な情報も数多くあります。
先ずは、自分が何かしらのバイアスにかかっていないか、一歩下がって考えることがお勧めです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?