こんちゃん、本当にありがとう!

先週、大切な仲間の通夜・告別式を終えてきました。

このような内容をnoteに書くべきかどうか、正直悩みました。
ただ、”noteでの発信を強化しよう!”という彼女の提案からnoteも再開されたし、テーマをリクエストすると言ってくれていたので、最後に課せられたテーマだと思って、こんちゃんとの思い出と今の想いを書き残しておきたいと思います。(ご家族にも事前にお伝えして書いています)

こんちゃんとの出会い

こんちゃんが入社したのは、2017年10月
CS(カスタマーサポート)を強化する為に採用活動をしている中で、
メルマガユーザー向けで採用イベントをお知らせしたところ、
参加してくれたのがきっかけでした。ユーザー内からの採用です。

当時は子供が1歳になったばかり。
私の最終面接も子連れで参加をしてくれました。
前職の会社が育休中に倒産。
救済企業が遠方すぎて転職を考えていたところに、弊社の案内
圧倒的に光っていたため、すぐに選考を進めて採用に動いたことを覚えています。
年は1つ下、子供の年齢も同じ、当時は茨城在住。親近感もありました。

私直下でのCSチーム立ち上げミッション

1ヶ月先駆けて入社していたCS経験者と一緒に、
全社のCS業務の統一化を推進してくれました。
全社横断業務という理由で、最初から私直下でした。

私直下が故、CS業務以外にも色々なことに挑戦してもらいました。
”イメージキャラクターとしてタレントを活用しようよ!”と無茶振りして、様々なタレント事務所に問い合わせをさせたり、”イメージ動画作ろうよ!”と無茶振りして他社のイメージ動画を調査させたり。(タレントは断念したものの、その後時を経てバーバパパコラボに)

こんちゃんの前職は結婚式のムービー撮影会社。
動画制作の企画は結構盛り上がったもののだいぶ大変そう、、
という話になったら、
”業務外で竜也さんの奥様サプライズ用動画作りますよ!”と。
さすがにそれはまずいので依頼しませんでしたが、
盛り上がったのに作らないのも申し訳ないな・・・と思ったので、
17年の妻の誕生日に、結婚5周年記念動画を作りプレゼントしました。
それもきっかけはこんちゃんです。見せませんでしたが、報告はしました。

動画制作力を活かして、記念すべき10期目の納会(2018.7)では、
こんちゃん制作の記念動画を作ってもらいました。
何度も見返してしまう宝物です。

スクリーンショット 2020-02-04 15.59.24

そんなことをしながらも、入社4ヶ月程度でCS統一化は完了
区切りとしてCSメンバーを帝国ホテルのブッフェに連れて行ったところ、
”前職でお世話になった人がいるので差し入れ渡してきます!”
と、ホテルの裏側に入っていった律儀さはさすがでした。

広報の立ち上げサポートに

18年2月、初めて専属の広報責任者(彦坂)が入社
広報を強化するぞ!というタイミングで、またもやこんちゃんに無茶振り
コミュニケーション能力も高いし、”発信する仕事をやりたい!”と聞いていたので、CSやりながら広報のサポートもやってよ!と依頼し、広報のサポートにも関わり始めました。

その時初めてわかった事ですが、何と彦坂とこんちゃんは同大学・学科で同い年!そこまで大きな大学ではないものの面識なしw 仕事へのプロ意識は二人ともとても高かったし、こんな偶然もあったので、良いコンビになってくれると確信をしていました。

画像5

そこからは私直下ではなくなったものの、広報という職種柄関わる機会は多めでした。未経験ながら、持ち前のガッツで彦坂に食らいついていく姿はさすがでした。
その苦悩はPRTableの記事としても発信をしました。
一つひとつ身につけ、武器を増やしたい──未経験から広報に挑戦して見えたキャリア像
”中2の時に大きい病気をして〜”なんて、この時はほとんど気に留めなかったのに、、

こんちゃんが手掛けたリリースの中でも、妊婦加算に関するリリースは多くのメディアに取り上げていただき、ムーブメントがおき、最終的には国も廃止を決定。調査リリースは、彦坂企画・こんちゃん実働が中心でした。
私は二人が出したこのリリースが大きなきっかけになったと思っています。
そこに「意思」はあるか? PR視点からみた「妊婦加算」調査リリースの意

広報業務の一環として、採用媒体の選定や改善も行ってもらい、KPIとして”採用応募数”も課していました。
ただ、それだけでは飽きたらないこんちゃん
”もっと採用業務に関与を高めたい!”と手を挙げ、応募者とのコミュニケーションまで積極的に行い始めました。

採用広報から組織デザインへ

もはやこんちゃんは何職なんだろうか?w
テレビ番組制作会社でのAD経験もあったので、社内でユーザーイベントをやる時は常にディレクション。

コーポレートサイトの写真撮影も全てこんちゃんディレクション(笑顔を引き出す担当)で実施されてきました。メンバー紹介ページ
この表情は全て、カメラマンとこんちゃんによって引き出されています。
まだHPでは使われてないですが、11月末にもメンバー写真を撮り直したばかり。”笑顔が上手になった!”と毎度煽ててくれてありがとう!

画像7

(内祝いのカタログ用撮影でも現場ディレクターで後ろ姿)

昨年途中からは広報の中でも採用広報メイン
掲載内容の改善や拡散だけでなく、応募者とのコミュニケーションも積極的に行ってくれていました。
他社と迷っている方には、積極的に連絡をとり自ら直接会いに行くことも。

こんちゃんが退社後の夜に最終面接があっても、必ずと言っていいほど”どうでしたか?内定出しますか?”とチャットで連絡がきていました。前のめりに採用に協力してくれて非常に助かりました。

GPTWやフォーブスウーマンアワードなどを受賞させていただいている弊社ですが、やりがいをもって働く環境にはまだまだ課題が山積。
管理担当役員の平岡を中心に、社内のヒアリングやアンケートを行ったところ様々な意見が出てきました。

どうすれば評価されるかわからない。
働きがいより働きやすさ重視の人が気になる。
社長(私)の発言力が大きすぎる。

などなど。

働きがいの強化は採用計画にも直結するし、メンバー目線も持ちつつ私に遠慮なく発言できるこんちゃんに任せたい。という平岡の意見もあり、2019年11月から”組織デザインチーム”というチームを発足させ、そこのリーダーをこんちゃんに任せる運びとなりました。

組織デザインチームの短くて濃い2ヶ月

11月頭、発足時のこんちゃん全社向け抱負

スクリーンショット 2020-02-04 12.53.55

組織デザインの発足前、平岡とこんちゃんの2名から2時間に渡り”佐藤の考える組織のあるべき姿と現状のギャップ”についてヒアリングをされました。

”私の発言力が大きすぎるという意見もわかるが、逆にもっと発信してほしいということも言われたことがある。結局どっちなんだよw” といったことを伝えたところ”社長って孤独ですねw まずは組織力をあげることに集中していきましょう!”と。
あくまで冗談まじりではありますが、的確な意見を面と向かって言えるところがこんちゃんの強みだったと思います。

社内の評価制度やルールの見直しに先駆けて、”佐藤の発信”について意見を求めたところ”一旦全部終了させましょう!”とスパッと切ってくれましたw

ビジョンびより:毎日配信の社内向けコラムみたいなの
未来びより:月1回、私が考えを話す車座飲み会
社長賞:ポケットマネーでのご褒美賞
朝会のコメント:月朝の朝会締めコメント

ぜーんぶ終了させました。もちろん最終的には私の判断ですが、私を向く組織から、社会を向く組織に変化させる上ではこのくらいわかりやすい方が良いなと思ったので、提案をそのまま受けて終了させました。

ちなみに、今だから言えますが社内向けのビジョンびより終了宣言も草案はこんちゃんでした。さすがにそれは自分の言葉にしたかったのでほぼ直してしまいましたが、発信後褒めてもらえたのは地味に嬉しかったです。さすがこんちゃん。

スクリーンショット 2020-02-04 14.01.27

noteを強化して欲しい&お題も提示すると言われていたものの、結局お題を貰ったのは1本だけ。もっと色々振って欲しかったな。

最後の社長賞はこんちゃん

そう言えば、実施された最後の社長賞はこんちゃんです。(2回目)
採用のクロージング力がすごかったので、社長賞として表彰しました。
(本当はもう1組あるんだけど、日付が決まらず。。)

弊社の社長賞はだいたいが昼開催。豪華ランチだけでは大した金額にならず、体験系が付加されることが多かったのですが、こんちゃんはSUPを指定しました。10月後半に川に落ちるのは絶対にイヤ!と思ったのでプルプルしながらがんばりました。

画像3

夫婦に間違われて、否定するのも面倒だからいいやーと思っていたら、こんちゃんが必死に否定して変な空気になったけどね!

こんちゃんへ

まさかこんな形でお別れになるとは夢にも思ってなかったよ。
”立場上どんなことがあろうと、社員の前では泣かないと決めてる”
とこんちゃんに話したことがあったけれど、今回ばかりは全然ダメだった、、辛すぎたし、会社全員同じ気持ちだったと思う。

でも、一番無念なのはこんちゃん自身だよね。
その無念さを思うと、言葉にできないよ。

色々伝えたい思いがたくさんあるけれど、一言だけ。

本当に、本当に、本当にありがとう!!

画像7

(最後の集合写真@2019忘年会 偶然、平岡も彦坂も欠席・・・)

これから

葬儀から1週間がたち、社内もだいぶ落ち着いてきました。
2年3ヶ月という短い期間でしたが、とても大きな貢献をしてくれ、
筆舌に尽くしがたい喪失感もあります。
こんな短い文章では書ききれないほどたくさんの思い出もあります。

年末まで元気に活躍していた雰囲気を少しでも感じて欲しい!
とお願いをして、旦那さんと息子くんにも会社に来ていただきました。
デスクもそのままだったので、それも見ていただき、私たちは区切りとして整理をしました。
私含めて何名も体調を崩しましたが、必死に今の業務に向き合っています。
(ご家族の大変さは想像すらできず、言葉にできません。。)

この悲しみが癒えることはありませんが、我々のビジョンは
”家族の健康を支え笑顔をふやす”

健康・命とはこんなにも儚いものなのか
残されたこんちゃんの家族の笑顔も増やしたい
などなど、思うところは多々あります。

起業家・経営者である以上、この悔しさや様々な感情は事業や取り組みとして、これまで以上に社会に対して強く発信していきたいと思っています。

こんちゃん、どこかで見守っててね!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?