【初学者向け】小児の橈骨遠位端不全骨折の治療プログラム
こんにちは、気ままなセラピストなおや(@n8sunny)です。
外傷マガジンのご購読ありがとうございます。
✔ 小児の橈骨遠位端不全骨折の治療プログラム
本記事は「病院から送られてきた外傷患者さんのフォローをしっかりしたいけど、どんなことに気をつけて治療したらいいかわからないよ」という外傷初学者に向けて書いています。
「バリバリ骨折の徒手整復をしたい」というよりは「基本的な骨折治療のプログラムを知りたい」そんな方向けの内容となっております。
今回の題材疾患は「小児の橈骨遠位端不全骨折」ですが、ベースの思考法は他の外傷にも使えるはずです。参考にしていただけると幸いです。
このコンテンツを通じて「もっと外傷の治療について深めていきたい」と思った方は、より高みを目指し勉強してください。
「いや、これくらい外傷を診れればいい」という方は、このプログラムを120%はマスターしていただけたらと思います。
保存療法前の基礎知識
まずは、小児の手関節周辺の外傷についてのおさらいですね。
治療をしていく時に、最低限必要な知識になるものなので、しっかりと網羅しておく必要ありです。
◆ 手関節周辺で覚えておきたい外傷
手関節周辺の外傷で知っておきたい疾患。
ざっくり上記で、どの外傷か鑑別をしていく時に最低限必要な知識です。
知らないと見逃す可能性あり。
この時に必要なスキルは「目的の組織を触る力」なので「触診」の練習は必須です。
その中でも、最も多いと言われているのが「橈骨遠位端1/3部の骨折(骨端線離開も含む)」でして、小児の前腕骨骨折で80%前後を占めると言われています。
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