【ヒーラー入門】小指が生んだ小さな奇蹟

何日か前、ツイッターに五本の指、それぞれに働きがある、とつぶやきました。
もうそれもノートに書いてあるはず、とおもっていましたが、確認してみたところ、どうも、ないみたいです。あちこちで思いつくまま話をしているので、大切な事も伝え忘れてしまいます。

今日は小指の働き、そして、その小指のおかげで得た奇蹟のお話です。とっても、小さな奇蹟です。

【小指は輪郭】

小指を伸ばしたり、握ったり、とにかく初めに意識が出来ると身体は簡単に緊張の具合を変えます。
小指に力が入れれた時、身体の輪郭に意識が集まります。私と周りとの境界線が強くなります。
結果的に「周りの空気」を感じやすくもなりますので、ヒーラー入門でお伝えしている「空気を操る」技と相性はいいみたいです。

【ストレスの行方】

私たちは無意識のうちにストレスを溜めます。気づかない緊張が身体に生れています。この緊張を手掛かりに身体を探れば、動きやすくなり、気持ちが楽になります。
これがヒーリング。全く周りを変えず、私だけの中で完了するものです。

具体的にストレスを意識する時、相手と接触をしていれば簡単にわかります。少し強く押してもらえば、その力が私の中へと入ってきます。

この時、小指に力が入っていれば、相手からの力は身体の表面を流れていき、内側まで入ってきません
結果的に、骨格は崩れませんし、筋肉も過度な反射をしなくても済みます。

小指の働きを確認をしてみてわかるのは、どうやら、私はこの小指の力が弱かったらしいです。

【身体は性格を作る】

常に心配が先に来ていた私。これはまさに、身体がそれを求めていたからです。
五本の指で言えば、親指と人差し指に力が入りすぎていたのです。

私にとって、小指に力を入れるというのは、恥ずかしさまで生まれます(笑)。カッコつけているみたいで、やりにくいのです。
ただ、相手からどう見られているのだろう、という考え方は現代においては非常に大切な考え方。
カッコぐらいつけなくては誰とも、縁がつながりません

居心地の悪さを感じながらも、小指を伸ばせば、身体がバリアに包まれ心は楽になります。
また、この「別人のような私」も働きを認めてみれば楽しさも生まれてきます。
数日、小指に緊張を生みながら過ごしてみました

【足を踏み外す】

東京で行った初のヒーラー入門、その前日です。
自宅で支度をしていましたが、大きな荷物に視界を遮られながら階段を下りていました。
最後の一段に足を降ろしたはずが、そこに地面がないのです。踏み外し、バランスを崩しました。

あっ、と思った瞬間、私の足はしっかりと床に降り、全く問題なく過ごす事ができました。
この踏み外した階段をちゃんと降りられた、というのが私に起こった奇蹟です(笑)。

というのは私は昔から、足の外側が内へと入り込んでいるのです。最近はそれほどでもなくなりましたが、靴のかかとの外側がどんどんすり減っていきます。
普通に歩くのならば問題ありません。しかし、階段を踏み外すような状況では身体は緊張し、足をくじきます。これまで何度かくじいたのは足首が体重を支える事の出来ない状態になったからです。

それが今回は「真っすぐ」床へと降りて行ったようなのです。無意識のうちにもその真っすぐさが表れていた事に感動しました。

理由を考えてみると、思いつくのが「小指」です。
手の小指に力を入れて過ごしていたのですが、自然と足の小指にも意識は通っていたようです。そして、足首を内側で支えるのではなく、表面が形を作り、支えていたのではないか、と考えました。

小さな奇蹟ですが、人生を変えるほどのものにもなります。
たかが躓いき、足をくじいただけじゃないか、と思うかもしれません。しかし、10年、20年後ならどうでしょう。
その足のくじきで生活が一変してしまうのです。

今はまだ若くて、力があります。多少崩れた姿勢であっても、身体に残っている筋肉が支えてくれます。しかし、それはやがて、失います。老いていった時どれだけ身体に負担をかけない姿勢が作れるか、それにかかってきます。
身体に染みついた癖を取る、これがどれだけ難しい事か。大人であればわかりますよね。

小指に気づく以前の私であれば、間違いなく、足を踏み外していました。また、あの勢いから考えると、足首の関節に大きなダメージを残してしまったと思うのです。考えただけでもぞっとします。

今回の経験で、改めて、「日常生活」の大切を知りました。これまでも、「姿勢」にはこだわってきましたが、今後、さらに、日常生活における、身体的姿勢について伝えていこう、と決意をしました

【身体感覚に気づく】

ヒーラー入門でお伝えする具体的な技は5つだ、と何度もお話をしてきました。
しかし、実はいくつもあるんです。
この指の働きだって、一つ一つ、何時間でも、何日でも語る事ができます。

ただ、それでは興味を持つ前に混乱をしてしまうか、学びすぎてしまう。そう考えて、あえて、5つ、と先に話をしています。

その5つの技を手掛かりにして「身体感覚という世界がある」とわかれば自然と、自分が持つ身体へと興味が移るはずです。
毎日の日常生活で無意識のうちに働いてくれる身体
この身体ってなんだろう、と問いを持った瞬間、観察が始められます

ヒーラー入門では、身体感覚を伝える人になってもらいたいと思っています。伝える側になるぞ、と思っていただければ、身体感覚ってなんだ、と迷う段階は無意識のうちに超えてくれるんじゃないかな、と期待しての事です。

うまくいくか行かないかはわかりませんが、うまくいけば喜びがありますし、うまくいかなければ一緒に研究が出来ますので、ご自分の身体感覚を諦める事だけはやめて、経験をいくつか重ねてください。絶対に、身体感覚の存在を実感する事ができます

だって、身体をもっているんですから、当然です!

【甲野善紀先生の浜松稽古会があります】
浜松 2/22(土)PM2:00~PM4:45
http://www.karadalab.com/archives/1872

【ヒーラー入門】
つくば 4/12(日)PM1:00~PM4:00
瀬戸 2/20(木)AM10:00~AM12:00
大垣 2/27(木)PM6:00~PM8:45
浜松 3/2(月)AM11:00~PM2::00
http://www.karadalab.com/healing


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