2020年に向けて

1年間をこれほど振り返り、まとめたのは初めてです。
これまで、変化する自分が楽しく、1年という長い期間をまとめているうちにさらに新しいものが見つかってしまうため、挫折していました。
今回はnoteにその都度アップし続けた事でまとめ終わる事が出来ました。
ただ、これでもかなり大雑把ではあるんです(笑)。

改めて振り返り、思うのは2019年は「ご褒美」を受け取る年でした。
受け取り下手な私が、理由もなく結果、気づきを受け取る。今でも、外からもらうものは苦手です。しかし、内なる部分に降りてくるものは上手に受け取れるようになりました
ご褒美の存在に気がついた時、「仕事をしない」と決めました。仕事という成果の報酬ではなく、ただ、ココにいるだけで降りてくるもの受け取る事を求めたのです(笑)。

というわけで一年間、自分の伝えたい事、やりたい事だけをやって過ごしてきました。自分の好き嫌いさえわからない人間が他人の欲求を満たせるわけありません。仕事は他人の欲求にこたえる事が一番簡単です。出来ないならやめよう、とご褒美だけを見てきました。

そんな気持ちで過ごしてみると、思いも新たに生まれるのでしょう。自分の中で「仕事したい」という気持ちが出てきました(笑)。この思いつきもご褒美かもしれません。

改めて「仕事」について考え、気づく事が出来たのが、12月のまとめに書いた「正しさの発見」です。
仕事をするのであれば、こちらから商品なり、サービスを渡さなくてはいけません。その時、その商品やサービスに信頼、自信を持てていればいいのですが、それがなかなか持てませんでした。
もともと身体感覚という形のないものを求めているからでしょう。うまく伝わらないかもしれないし、そもそも、私以上に身体感覚の優れて人は山ほどいます。

お金持ちになりたい、権力が欲しい、という目的があり、その手段として仕事があるなら淡々とすべきことをしていけばいいのですが、その欲もあまりなく、誤解されるぐらいであれば仕事は大きくならなくてもいい、と思っていました。

しかし、そういうややこしい考えを横において、「仕事をしたい」という気持ちが湧いたのです。
どうすれば仕事ができるか、それを考えれば「商品」や「サービス」の向上は思いつきます。しかし、これは外の問題。その商品やサービスを受け入れてくれる他者の問題。受け入れてくれる人をお客さんと言いますが、インターネットの時代です。広告戦略を考えればアプローチできる場所も増え、仕事量は増えるでしょう。

ただ、これは普通です。この考えだけなら私の「仕事したい」という欲求を現実の行動に移してくれません。こんな商品、サービスでは駄目だ、と諦めてしまいます。
商品、サービス、作り出すものに、自信が持てないのです。

ただ、こんな悩みを持つ事が出来た事が驚くべき事です。これまでなら、考えもしなかった事ですから。悩みとなったら身体に返す。いつも、これで身体はヒントをくれます
商品、サービスを考え出したなら、それはブームに流されます。使い捨てにもなります。もう、それが当たり前の時代になりましたから誰も疑問に思わないでしょうが、それでは波がありすぎます。仕事をしたくても、商品がない、これでは今、苦労をして求められる商品を見つけても、先が思いやられます

今年はご褒美の年だった。そして、仕事をしたいと思った。これは流れです。
そしてご褒美は身体的に上から下へと降りてくる力です。お腹を伸ばし、頭を後ろに倒し、口を開けるように構えれば、降りてくる実感を得られます。上下の力です。

この上下の力、次元的には1次元、線をつくるものです。ならば、次は2次元、面であろう、そう予測ができます。
身体の中に面を作る時、女帯が役に立ちます。胸の下にきゅっと帯を締めれば背中と胸がつながり、動きません。その窮屈さが面となり、その面を基準として、腕が自由に動くのです。まるで八の字、∞の軌跡を描きます。

あいつは腕がいい、と言われたりしますが、多くの仕事は腕が行います。立っているだけの仕事はあまりありません。
腕が良く動く事を求めた時、その腕を信頼して、止まって置ける胴体が必要です。この胴体に面を作るにはどうしたらいいのだろう。
そう思って色々と試してみた時、「水平と垂直」というアイデアを得たのです。

これまで私の身体の中心は「へそ」でした。重心がこの辺りだからです。しかし、重心点を基準にすると、胴体にねじれが生まれます。このねじれも、動きとしてみれば力となりますから、つい、使ってしまったのです。
主役はずっと、背骨、胴体でした
しかし、仕事は腕にさせるのです。胴体はドカッと、座っているだけでなくてはなりません。

中心となる点をへそに置くのを止め、左の骨盤に置きました。こうする事で、縦の線は左体側腰から脇の下に向けてになり、横の線は左右の骨盤を結ぶ線となります。
この水平と垂直を崩さないようにすると、腕が気持ちよく動きます。相手からかかる攻撃を捌き、反撃をするというのがやりやすくなります。

この動きを見つけた時、自分の中に「自信」が生まれている事がわかりました。胴体はもう、なにもしないのだ、と。
誰かに許可をもらい作る正しさではなく、自分の姿勢が決まる事でそれを正しいと思う、自分が生まれてきます。
胴体の仕事はここにいるだけ、この水平垂直を迷わず作る事だけ。その面があるからこそ、腕が様々な動きを作り出せるのです。

この感覚が私にも「仕事ができる」と教えてくれました。商品、サービスはどんなものでもいいのです。まず、自分がその商品、サービスに対して、真っすぐ向き合い、疑わない。そんな姿勢が水平、垂直だとわかりました
成績のいいセールスマン、営業マンはきっとそうでしょう。気持ちのいい店員さんもそうでしょう。自分が疑っているものを人には勧められません

しかし、ちょっと調べたなら、ほかの商品の良いところ、自分の商品の悪いところなど見つかるのです。しかし、そんな情報に負けず、自分がまず、信じる、それが出来るからこそ、成績を伸ばしていけるのだと思います。

自分の身体がねじれない。水平垂直を言葉にしたらこれだけです。
身体を捻じらない、だなんて私が甲野先生に出会った頃に教わった井桁術理そのものです(笑)。どれだけ、時間をかけてしまった事でしょう。

というわけで、自信の生み出し方がわかりました
この姿勢を作り、これからの事を思い、考えを巡らせてみると、自然と湧き出てくるものがあります。
以前、ビジネス書の中で「ミッションを持て」という教えを読みました。どの会社にも「社訓」、「社是」があるだろう、と。創業者が持っていた思いを忘れて利益ばかりに追われると、どれだけ大きな会社であろうが潰れてしまうと。
また、小さなビジネスであろうが、そこにミッションがあればその先に出てくる困難を乗り越える力が得られるのだ、と書いてありました。

当時、それはそうだな、当然だ、と思いました。自分なりに頭を絞ってミッションを作ってみたりもしました。しかし、これがまぁ、全くそこに集中できないのです。理由は今ならわかります。あまりに言葉が先に行き過ぎて、身体が追いつけず、崩れていたのです

また、ミッションは使命のようなもの。使命とはこの命をどう使うか、とも教わりました。命は私です。この命にご褒美をくれる上の人がいるからこそ、生きていけます使命は使われる命でもあります上の人の操り人形のようになっても、成し遂げたいものであれば言う事ありません。

こんな事を考えていると、自然と思いが強くなってきます。やっと私の中にも使命、ミッションが生まれてきました。

世界中の人々に身体感覚の存在を伝え、納得と共に生きる楽しさを実感してもらう

この言葉がこの先、変わって行く事はあるでしょう。しかし、それはバージョンアップ。
最初の思いとなる言葉を得られてやっと、私も仕事が出来そうです(笑)。
今後ともよろしくお願いします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?