【ヒーラー入門】内臓を動かす【技】

私たちの元気の源はなんでしょうか?

同じ状況に陥っても、それに負けず、強く振舞う事が出来る人がいます。
しかし、ガッツを見せろ、と応援されても、そのガッツはどうすれば出るのか

気持ちはあっても、身体は動きません
心と身体をなかなか思い通りには動かせないから、人生はチャレンジの連続になります。

だからこそ、この身体にバリアとなる肌の働きがありがたいし、転ばないとわかると筋肉も強く、動かす事ができます
骨、筋肉、肌。それぞれの働きを活かすための方法をお伝えしてきました。
そして、まだ、私たちの身体には残されているものがあります。

内臓がそれ。そして、内臓が動いた時、私の中に「元気」が生まれてくる。それを感じる事が出来ました。
ただ、内臓は持っているけど、勝手に動き続ける。コントロール出来たら色々と楽になると思います。

世界平和、世界チャンピオン、病気の完治
今、すぐこの瞬間にそれらの夢をかなえるためには大きなエネルギーが必要です。元気だけでは叶いません。他の人の助けや運も必要です。

しかし、大きな夢を持っている人ばかりではありません
ほんの少しだけ、毎日を前向きに、愉快に過ごしたい、それだけでいいと思っている人だっているでしょう。
また、ストレスで毎日を苦しみながら過ごしている人なら、ほんのちょっとだけでも気持ちが楽になればうれしくなれます。
そのほんのちょっとの動きは内臓が先に動く事で手に入ります

【内臓と指先】

では内臓の動かし方です。
意識するのは「指先」です。
ただ、指先と言っても、内側の皮膚ではなく、爪側の方を意識した方がいいようです。

爪側を意識して相手に「触れる」
触れるだけです、支えようと思ったり、揺らそうと思ったり、動かそうと思ってはいけません。それは「やりすぎ」

触れるだけで、相手の身体は変わります。
優しく、やわらかく触れる事で相手はその「触れ方」を警戒します。ただ、その警戒は無意識。当人の意識の場所が変わるのです。
丁寧さを持って触れる事で、相手は自然と内側に意識を向けるようになります。

【内臓と元気】

内臓が動くと元気が出る
元気と考えると、ちょっと手掛かりが無くなります。
身体的に考え、自覚する事でいつも、その力を活用する事ができます

重さを持つ存在が動く時、内側は重りになりがちです。
私たちは腕や脚を持っていますから、腕や脚を使い、色々な事ができます。
しかし、その時、内臓が動いていなければ、無駄な力を使っている事になりますよね。

内臓から動いているのを実感できる瞬間が日常生活にあります。
お腹がペコペコにすいている時、レストランを探す。その時の動きはまさに、「内臓から」動いていると言えます。お腹はご飯を求めていますからね(笑)。

現代は平和です。
ご飯も心配しなくてもいいし、襲われる心配もありません
内臓が働かなくてはいけないほど切実な状況はほぼありません。
だから内臓が動く感覚を忘れてしまったとも言えます。

ただ、これは忘れてしまっただけ。
身体は何十年程度で変わるものではありません。何百万年、何千万年、何億年もかけて進化をしてきたものです。
あぁ、内臓が動くってこんな感じか、とわかれば、それを気にするコツを掴めます。

今、その内臓から動く力は必要ないかもしれません。しかし、いつか、もっと年を取ったり、病気になったり、その時、バランスを支える骨も弱くなっているでしょうし、筋力も期待できません。
その状況はある意味当たり前の老い。
もし、内臓に動きを作る力がある、と知らなければ、簡単にもう自分は動けない、と思うかもしれませんし、便利な機械やサービスが充実していたらそちらの選択を深く考えずしてしまうかもしれません。

でもやっぱり、自分の力でちゃんと立ち、歩き、毎日を暮らす事ができる喜びを手放すのはどうか、と思うのです。
大きなことをするのであれば機械の力も借りたらいいのです。
しかし、ベッドから起き、顔を洗いご飯を食べ、トイレに行き風呂に入る。
そんな「当たり前の日常生活」では自分の力を感じられた方が気持ちもあがる
のではないか、と考えています。
その当たり前の毎日を過ごす元気を内臓が主役になり、一番初めに動いたならば得られます

【経験】

骨の感覚、筋肉の感覚、皮膚の感覚
これまでお話をしてきた技も常識的な価値観からすれば驚きがあるものです。
特に何かを専門的に学んできた人からするとなかなか受け入れるのに時間がかかります。あまりにも、当たり前すぎるものの働きだから。身体感覚は本当にすぐそこにあるのに、忘れられてしまっています

内臓の感覚は特に、経験が大切です。
内臓は当たり前に動いているのですが、見えません。
その見えないものが動いている、と自覚をする事で想像がちゃんと生まれます
大抵の場合、内臓を骨や筋肉が追い越して慌てて行動をしてしまうのです。

見えないけれども、間違いなくある、それが内臓
この内臓の身体感覚を自覚する事で、いよいよ、見えないものの自覚へと入っていけます

最後のヒーリングの技はいよいよ見えないものを自覚させるもの
もしかしたら、これが一番、ヒーリングらしいヒーリングになるかもしれません(笑)。

【ウェブサイトの構成を変えました】
稽古予定を「稽古研究」と「ヒーリング」と分けて掲載しました。
http://www.karadalab.com/

【稽古研究は下記のとおりです】
名古屋 1/22(水)10:30-12:30
浜松 1/26(日)13:00-17:00
浜松 2/8(土)13:00-17:00
名古屋 2/9(日)10:00-15:00
http://www.karadalab.com/sch

【ヒーラー入門】
東京目黒 2020/2/2(日) PM1:00~PM4:00
つくば 2020/4/12(日)PM1:00~PM4:00
http://www.karadalab.com/healing

【甲野善紀先生の浜松稽古会があります】
浜松 2020/2/22(土)PM2:00~PM4:45
http://www.karadalab.com/archives/1872


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?