【カラダラボ】道場売却から学ぶ「手放す」という感覚

※毎月出させていただいているメールに不着も多いので、こちらに掲載させていただいています。(特にGmailが・・・)

灼熱という言葉が似あうほどの毎日が続いていますね。
老いを忘れてしまうほど、環境の変化が大きくなっている気がします。
環境の変化も大事ですが、こういう時こそ、基準となる自分を確かに持っていたいですね。

こんばんは、カラダラボの山口です。
履歴を確かめてみると、このお知らせメールもおよそ2か月ぶりとなりました。
確かに色々とあったなぁ、と思いますが、気を抜くと、あっという間に時間は過ぎていきます。

さて、この2か月の間にぐっと進んだことがあります。
長年使ってきた道場を手放す事になりました。

話自体は昨年末ごろからありましたが、その後、二転三転、紆余曲折を経て契約となりました。
常々一人稽古をしよう!と言っていましたが、一人稽古側からすると、私に道場は必要なくなっていたのです。


武道ビジネス的に言えば、拠点は大切です。
門人を集め、拡大していく時には道場は無くてはならないものかもしれません。
しかし、私は一人稽古。そしてそれは道場だけではなく、日常生活に活かされるものです。
いつでもどこでも、稽古が出来る。それが分かったならば、気づきはどんどんと増えていきます。

いや、むしろ、道場やジム、トレーニングする施設だけでは物足らなくなるものです。
そして、日常生活を稽古とする事を知れば、自然とそれは仕事やプライベートなどの場においても、稽古としてみる事をしてしまうようになります。

身体に可能性を見てしまうと、その可能性の底知れなさが自然とわかります。
それまでの生活を手放すのに時間はかかるでしょうが、身体は逃げません。そして、歳を重ねればどんどんと身体を感じる機会は増えていきます。
のんびりと過ごすだけでも、成果がついてきてしまいます。

その一人稽古こそ私の伝えたい事。
拠点としての道場を手放す事により、これまで以上に、一人稽古の魅力を伝えられる、そんな期待があります。



最近の私の研究のテーマは「手放す」という事です。
そして、それはまさかの手放し、身体を手放し、心の世界へと踏み入ったのを感じています。

「手放す」という事はこれまでもずっと考えていました。
実際に、術理としては常に、その時一番興味のあるものを、と思考的には手放し続けていました。
そして、身体的にも、大きな力を出し相手を制する技ではなく、より滑らかに動き続ける、という道を探っていましたから、「手放す」方向へは進んでいたのです。

ただ・・・、まさか、身体を手放し、心を探るようになるとは夢にも思わなかったのです。
むしろ、私は心は全くわからないから、身体に任せよう、と進んできたのです。
しかし、たまたま起こったアクシデント的動きによって、研究は始まり、それが「心」の世界での動きだとわかったのです。


内面で起こった手放すという感覚、そして外的には道場を手放す、という事もおこり、不思議なシンクロを感じます。

思考が現実になる。
これはあちこちでいわれる事です。
ただ、どうしても、現実が強く表れすぎてしまう。それが現代です。
一握りの人が思い描く夢に多くの人が巻き込まれてしまっている。そう思います。

これがダメ、というわけではありません。
私も若い頃なら、楽しい世界を教えてもらい、それに浸る、という生き方を、良い、と思ったでしょう。
しかし、歳を重ねわかるのは、私の人生は私にしかわからない、という事です。

どんなに、正しいと思える選択を用意されても、それを私の心身が受け入れない時もあるのだ、と感じるようになりました。
そして、それこそを武術を通して学んできたのだ、と思います。


何かを求めるのならば徹底的に求める。
求めれば得られ、どんどんと自身が大きく、強くなっていくでしょう。
ただ、そこで得たものは身体感覚的に私にのしかかります。
強さはあっても、素早さ、身軽さ、自由さはないかもしれません。

強くなれば、憧れられる対象にもなり、自由は無くなるかもしれません。
それを感じたならば、手放す事も試してみたらいいのです。
病気や怪我、環境の変化から、強制的に手放す事を学ぶ人もいるかと思いますが、一人稽古であれば、好きな時に力を求められ、好きな時に手放す自由さを探れます。


心の世界に踏み入って、改めて、私が求めてきたのはこの世界だった、と感じます。
それは私が歩いた武道が仏教をベースにしていた事とも関係があるかもしれません。
心の世界に憧れがあったのです。
ただ、現実の世界にあれこれ言ってもなかなか変わりませんでした。
次第に心に諦めを持ち、探るのをやめたのです。

タイミングよく、身体を通して現実を探る道を得て、次第に自分の中に自由を感じる事になりましたが、やっと、心の世界へも届いたのです。
心身一如。体と心はやはり、同じものであり、地続きだったのです。

道場売却の手続きは終え、今、片付けの真っ最中です。
8月初週は使用できるので、最後の稽古を8/5(土)にしたいと思います。よろしければご参加ください。

【定期稽古】8月の予定
7/28(金) 東山稽古
8/5(土) 名古屋稽古
8/12(土) 浜松稽古
8/17(木) 瀬戸ヒーリング
8/26(土) 浜松稽古
熱田稽古、大垣稽古は8月中止です。
http://www.karadalab.com/


【つくば稽古】
稽古日時:2023/9/3(日)13:00-20:00(入退室自由)
会場:つくばカピオ リフレッシュルーム
今回もロング稽古です。「過ごす」という経験を味わってください。
参加費:10000円
申込詳細は→ http://www.karadalab.com/kanto

【甲野善紀先生の浜松講習会】
稽古日時:2023/8/18(金) PM6:00~PM8:30(最終退出9:30)
会場にはPM4:00から入れます。事前稽古しましょう。
稽古場所:浜松市武道館/会議室
会場住所:浜松市中区西浅田二丁目3番1号
参加費:8000円
申込詳細は→ http://www.karadalab.com/archives/1872





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カラダラボ 山口 潤
090-5606-5648
ホームページ http://www.karadalab.com/

ツイッター https://twitter.com/cokalab
メール jun@karadalab.com
note https://note.com/karadalab


これまでご縁のありました方にメールを出させていただいていますが、
今後のお知らせが不必要な方はお手数ですが、下記からお願いします。
http://www.7step.net/acmailer3/reg.cgi?reg=del&email=jun@karadalab.com
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