【カラダラボ】粒粒と古事記の身体感覚

※毎月、送らせてもらっているメルマガの転載です。スパム扱いをされて不着になってしまう事も多いようですので、こちらにも転載させてもらいます。

暑い暑い!と重い毎日を過ごしていましたが、昨夜は涼しい!と感じ、やっと秋の空気に変わってきたみたいです。
それでも、気温計は26度。変な感じではあります。

こんにちは、カラダラボの山口です。

粒粒の身体感覚についてこの一月考えてきました。その結果、身体はバラバラなのが当たり前なのだ、と思うようになり、嫌だな、と思う時、身体に強張りを持たなくても済むようになってきました。

この粒粒への流れは、「動き」という面をより豊かにできる方向へ、と求めてたどり着いた世界です。
腕に三角を見つけて、それを重ね擦らせれば素早さと安定が得られます。こんなにも自分は早く動けるのか、と自覚してみれば、その勢いはどんどんと大きくなります。

その後、想像の世界がある事を知り、そこにも身体感覚を生かせられるとわかり、想像の世界と身体感覚の世界がつながりました。身体感覚はマンションのように上へと積み重なっていました。

この頃、古事記を知って、想像の及ばない世界に手が届く事を感じ稽古の世界が変わってきました。古事記の世界は心が生まれて出来上がっていく様子を見せてくれています。
私は身体を探ってきましたが、心が出来上がる順番と身体の出来上がる順番は同じだった、とわかりました。

今、「粒粒の身体」を探していますが、これはこれまで探してきた身体とは見方がガラリと変わったものです。
これまでの身体は「粒の身体」。身体の一部分を注目し、そこを主役にして生きるという道を探っていました。肩や腰、背中や腕、脚、手足、見つかる「部分」はそれぞれ主役となれる力を持っていました。

ただ、一つのものに主役を任せる、というのは古事記では途中です。
出雲の神、大国主が国を平定しても、その後、そこには天照大御神が国を譲れ、と迫ります。
大国主がカリスマ性を持っていても、天つ神はそれぞれ役割分担をして、やってきます。大国主ひとりでは敵わず、国を譲る事になります。

国譲りの後、日本を治めるのが「ニニギノミコト」です。
名前から連想できるのは「賑やかさ」です。
私たちの国はこの「賑やかさ」からスタートしているのだ、と思わせてくれます。
考えてみれば、一神教ではなく多神教、八百万の神、と言われます。この八百万というのはたくさん、という事です。神さまの時代、人の数は何十万人くらいだったといわれますが、人の数よりも、神さまの数の方が多いわけです。まぁ、実に、格の高い賑やかさがあったようです(笑)。

さて、今私は「粒粒の身体感覚」に気づく事が出来ました。
分かってきたのは粒の身体を見続けるより、粒粒の身体の方が見続け易い、という事です。
粒の身体はそれを壊す別の粒がすぐにやってきます。まぁだからこそ、集中力も鍛えられますが、そこには痛みも伴います。慣れていないとつい、心負けてしまいます。
しかし、粒粒はいつまでたっても粒粒。外から何かがやってきても、粒粒の一つとして取り込まれ、粒粒はずっと続きます。
この辺りの感じも日本に仏教やキリスト教、その他世界の神ごとイベントが入ってきても、全て日本流へと変わって取り込まれてしまう感じと似ています。
やはり、私たちの根底には「粒粒」があるのではないか、と思います。

10月の初め、つくばと東京で稽古会を開催します。久しぶりの開催です。
粒の身体と粒粒の身体の比較を通して、身体感覚の世界に浸るきっかけをお渡し出来れば、と思っています。
言葉にするとややこしく、大変に思うかもしれませんが、そもそも私たちの肉体は粒粒です。すでに持っているもの、後は見るだけ。簡単です。
気楽にご参加ください。

「つくば稽古」
稽古日時:2024/10/6(日)13:00-20:00(入退室自由)
会場:つくばカピオ リフレッシュルーム
住所:茨城県つくば市竹園1-10-1 
参加費:10000円

「東京ロングヒーリング」
稽古日時:2024/10/8(火)10:00-17:00
会場:大岡山西住区センター
住所:目黒区平町一丁目15番12号
参加費:参加費24000円(当日払い)
定員6名

「東京夜稽古」
稽古日時:2024/10/8(火)18:00-21:00
会場:大岡山西住区センター
住所:目黒区平町一丁目15番12号
参加費:参加費10000円(当日払い)
定員はありません
同日10-17時にある「東京ロングヒーリング」に参加の方は5000円

https://www.karadalab.com/kanto

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カラダラボ 山口 潤
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