ほね 皮下組織 皮膚 血管 生命
愛してほしかった 愛してるって、言われたかったので、 自分で自分に言ってみる 満たされた
Tinderで出逢い、何度か逢瀬を重ねたA氏が、彼女と連れ立って歩くのを目撃した。 血の気が引いた。隣で喋る人が、なにを喋っているのか分からなくなった。 わたしには、別のパートナーがいる。 そのパートナーには、「セックスの相手は1人である必要はない。独占すべきでない。あたしは、したいときに、したい人としたいんだ」と話していた。 にも関わらず、この醜態。 A氏に彼女がいることは、分かっていた。 最初から知っていた。 わたしのもの、と独占するつもりは、毛頭なかった。 なのに
とてもつかれている 背徳からしか、悦びを感じられぬ、己の性分を、呪う
あたしは、貪欲なのだ 人の身体に触れる悦びを、余すことなく味わいたいだけ 悦びとは、うれしさだけでなく、さみしさ、せつなさ、やるせなさなど、あらゆる経験を含む あたしの身体に触れる空気が、あたしを犯す 良質なものも、悪質なものも、どちらも味わいつくしたい
あの本に恋をした とても大好きな本なので、かんたんに人に紹介したくない この、本を想う気持ち 蜜のように甘く、やわらかく、たいせつな、この想い それでも、分かち合うことのできる人がいるならば、 濃密なこの空気を、 わたしの小さな胸郭に留めおくのも殺生な気がして、 もったいないので、 だれかと、分かち合いたいとおもう 愛はかわる 変容する 無情にも ねえ、あなたも、この子を、大切に、してくれますか? いえ、もしかして、大切にしてくれなかったとしても、
Tinderで知り合った、約10歳、年の離れた子と対峙する。 自分の言葉遣いが、時代遅れでないかどうか、不安になる。 たとえば「ナウ」。 いま、同世代の人も、ほとんど使ってない、この言葉。 10離れた人に、通じるのか。 わからなかったので、「now」として使った。 ”いま、渋谷now“ 恥ず。 かつて、10以上、年上の人と対面したとき、 彼もしくは彼女は、同じような想いを、私に直面して、抱いたのであろうか。 時代遅れ 旬でないこと 遅れたり、先んじたりして、わた
いっそ、「いい女」を、積極的に実現させてみたらどうか。 それでも取りこぼす、いい女要素はあるだろう。そしたら、諦めもつく。
彼の声が好き
かっこよくて、かるくて、最高なあの人。 あの人が軽いからって、わたしまで、軽くなる必要ない。 バカ真面目なあたしのまんま、行こ。
わたしの体は日毎に体型が変わる。その度に、一喜一憂するのは、女性に生まれたからか。ただでさえ、月の巡りでも、体型が変わりやすいfemale。その上、見られる性であることで、自らを評価する視線が細かく厳しくなる。不自由である。不平等である。
生理になった。 tinderで出会って遊ぶようになったA君に、打ち明けるべきか、迷っている。身体だけが目的なら、会うのを面倒くさがられるやもしれぬ。 わたしは、自分の商品価値は、「女体」だと思っている。喋ってもツマラナイだろうし。 でも、自分の存在価値を量るのは、つらい。 tinderでは、出会いたい相手の性別を決められる。 なので、わたしに会いたい人は、女、を求めている、ということ。 女。 どんな女を御所望で? どの女を演じればいいの? わたしの演じる女は、あなたの理
ラインつらい。 おもろい返しせな、って思ってつらい。相槌の返信で、ひとこと返事するのにも、ぶっきらぼうで不機嫌に伝わらないかしら、と気を回す。つらい。 それでも、彼とやりとりしたい、とおもう。もっと、彼のことが知りたい。
なんで女子ばっかが下着かわいいの着んといけんのんや
弱さを出すと、世界は優しかったことを、知る
あたしは、欲情する あたしが、欲情した相手と、性交したいと願う この願いを叶える、そのために、 相手を”性交したい“と思わせる身なりに整える きれいでいないと、欲情してもらえない 「きれい」に、変える 顔や姿に化粧し、振る舞いも化粧する 女の子へ変身するの 当然、ベッド上でも、化粧をする その化粧を、 演技と呼ぶ ・・・演技。 ねえ、このシナリオは だれが書いたの?