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【ACE7祝2周年】エースコンバット7の発売から早二年 新作はいつ出る?

※本記事は唐揚げ隊長(Twitter: @karaage5859)の個人的見解に基づいています。決して公式見解やファンの総意などではありません

※主に7と5のネタバレをガンガンしているので、未プレイの方は要注意です

昨日、2021年1月17日をもって、エースコンバット7 スカイズ・アンノウンが発売2周年を迎えた。

正直言って「もう2年経ったのか」という感想だが、単に時間の経過が速いと言うよりも、この1年が余りにも虚無過ぎてあっという間に過ぎてしまった、というのが正しいだろう。

原因は勿論あのクソウィルス。

年明け早々緊急事態宣言が出て、一時期は緩和ムードだったイベントや旅行、外食に再び自粛ムードが蔓延してしまった。

感染対策や政府対応の是非についてここで述べるつもりはない(この点で筆者の見解が気になる方はTwitterを見て頂きたい)が、はっきり言えるのは、この窮屈極まりない状況がもうしばらく続くと言う事だ。下手したら今年中に終息するかどうかも怪しい。

エースコンバットシリーズの開発チームであるProjectACESは、公式Twitterアカウントで新年の挨拶に合わせて「25周年延長」を宣言しているが、オケコンの第二回など、シリーズファン待望のイベントや企画の"リベンジ"が今年中に果たせるか否かは、残念ながら現時点では全く見通しが立たない。

イベント・企画系に期待が持てない現状で最も気になるのは、やはり「今年中にゲーム周りで新しい展開があるのか」と言う点になる。

「2020年文書」はストレンジリアルのエピローグか、それとも新たな戦いの序章か

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去る2020年12月25日に7の公式サイト『GAZE 2020年7月10日号 特集:「戦争の英雄達:環太平洋戦争機密文書解除」』と題するコラムが掲載された。

この記事は、ZEROで描かれたベルカ戦争の終結25周年を記念し、2020年にオーシア軍が執り行った式典と、同年に公開された「2020年文書(5のエピローグで公開が示唆されていた機密文書)」の二つの要素を軸に、主に5と7で暗躍していたベルカ系テロリスト集団「灰色の男たち(The Grey Men)」や両作の重要人物である(元)オーシア大統領「ビンセント・ハーリング」の功績に焦点を当てた内容となっている。

7は勿論、5などの過去作をプレイしていないと置いてけぼりを食らいかねない内容で、ずっとシリーズを追ってきたファンへ向けたクリスマスプレゼントとでも呼ぶべき内容のコラムなのだが、余りにも綺麗にまとまりすぎているため、一部のファンからは「ストレンジリアルのエースコンバットは7が最終作になるのでは?」という憶測も出ている。

念のためおさらいしておくと、「ストレンジリアル」とは、エースコンバットシリーズの舞台となっている架空世界の通称である。

根幹は2の頃に出来上がり、その後3と04を経て世界観が肉付けされていき、5でその全容が確立された、というのが大まかな流れだ。

現実世界を舞台にしたX2、AHや、現実世界にエースコンバット的な要素をちりばめたINFを除き、これまでのエースコンバットは基本的にストレンジリアルを舞台にしている。

この世界を舞台にしたエースコンバットが終わるというのは、特に十数年来のシリーズファンにとっては重大な意味を持っている。

だがその一方で、筆者はこれ以上ストレンジリアルを舞台にし続ける事は限界にきているとも考える。理由は主に下記の二つだ。

2020年より未来を描いた物語(3の舞台は2040年代)が既に存在しており、2020年より先は世界観の整合性からリアル寄りの作風を維持することが難しくなってくる

・ストレンジリアルは作品ごとに世界観や歴史の"増築"を繰り返してきた世界であり、若干力業な後付け設定(例えばアネア大陸関連)過去作との整合性が取れていない設定が増えてきている点

上記のような状況があった中で、公式が「ハーリングの遺志を受け継いで、今度こそ世界に真の平和をもたらそう!」的な内容のコラムを上げてきたのだから、もう気分としては「エースコンバット、完!」である(笑)

ただその一方で、記事の中には「対テロリズム(=灰色の男たち)を目的とした有志連合」というワードも出てきており、見方によっては「戦いはまだ続く」とも取れる。

いや寧ろ次回作はこの「対テロ有志連合VS灰色の男たち」の最終決戦が描かれ、それこそがストレンジリアルを舞台にした最後のエースコンバットになる可能性もゼロではないのだ。

最も、ProjectACESはこれまでINFのキャンペーンや7のVRモードなどで「俺たちの戦いはこれからだ!」を素でやらかした前科があるので、今回もそのノリで放置される可能性の方が高いが・・・

ACESスタッフのツイートの真意は? 1/18・19に何がある?

さて、そもそもこんな記事を慌てて投稿した最大の理由は、我らがProject ACESのボス、ブランドディレクターの河野一聡氏(コーノさん)のこのツイートである。

単に「7の2周年をお祝いする」だけなら、会社の営業日を意識する必要はないわけで、わざわざ19日までアニバーサリーを延長したという事は公式としてしっかりアナウンスしたい何かがあると言う事だろう。(それにしても、「誰にも言っていない」ってw また然るべき許可を取らずに情報バラすつもりなのか・・・)

もう一点、気になるのが、海外ファンの「1月中に、7で何か期待できることはあるか?」と言う趣旨の質問に対し、アートディレクターの菅野昌人氏「近日中に公式発表がある。それが貴方の期待に応える内容であると願っている」と言う旨の返答をしている点だ。

恐らくこの事から、18日or19日に発表される情報は7に関する何かしらの新情報になる可能性が高いと思われる。

ただし、菅野氏は「近日中に公式発表がある」としか言っておらず、それが7に関する情報であるとは一言も言っていないため、完全新作の可能性が無くなった訳ではないことも留意しておきたい。

新情報は7の追加ミッション? 新作が中々出ない"大人の事情"

上記の河野氏、菅野氏のツイートや、上記コラムの対テロ有志連合を無理やり繋ぎ合わせると、今度発表される新情報として一番の落としどころは7の追加DLCミッション、もっと具体的に言えば「灰色の男たち」との闘いを描く追加ストーリーになるのではないか、とも考えられる。というか、そうだと良いなーというのが筆者の考えである。

勿論、完全新作の可能性も否定できないし、筆者としてもそちらの方が嬉しかったりするのだが、現実問題として発売から「まだ2年しか経っていない」ゲームの展開をここで終わらせてしまうのはバンナムのビジネス的にかなり厳しいのではと考えている。

皆様もご存じの通り、ゲームの開発費は20年前と比較して文字通り桁違いに増えている。

例えば「鉄拳」シリーズで御馴染みのバンナムの原田勝弘氏が下記の動画(10:12辺り)で「(コンシューマゲームの)新作は10億じゃ作れない」「(鉄拳シリーズの場合)最新作が年間100万本ずつ売れ続けるので、既存タイトルのアップデートの方が予算が読みやすい」と発言していたりする。あくまで原田氏は格闘ゲーム(特に鉄拳シリーズ)にフォーカスして話している点に注意が必要だが、少なくとも開発費の金額感については現世代機向け3Dゲーム(エースコンバット含)であれば大きな相違はないと思われる。

※上記の動画では、他にも原田氏がゲーム業界の"本音"を色々ぶっちゃけているので、興味のある方は一度見てみることをお勧めする。

また、原田氏はTwitterで「鉄拳7の売り上げは発売2年目と3年目で変わらずMAU(月あたりのアクティブユーザ数)に至っては寧ろ増加している」と上記の発言を裏付けるような発言もしている。

そもそもオンラインでの対戦が主軸である格闘ゲームのフォーマットがそのままエースコンバットに適用できるとは思えないのだが、どちらにせよ「同じタイトルを長く遊んでもらった方が(企業的に)収益性が高く、予算も付きやすい」というのが現状なのだ。

格闘ゲームの様にオンラインで高いMAUを期待できない以上、エースコンバットが目指していくアップデートの形は必然的に以下に絞られる。

・追加機体、スキン、エンブレム等の配信(他作品とのコラボ含む)

・追加ミッション(キャンペーン、VR)の実装

勿論、マルチプレイのルール追加や、要望が多いオンライン共同戦役の実装など、オンライン要素を追加してMAUを増やすという手もあるが、INFのように燃料課金の仕組みを導入するのがプレイヤー心理的にハードルが高い以上、オフライン要素を充実させてDLCで費用回収した方がエスコンには合っているのではないかとも思う。

でも、一プレイヤーとしてはやはり「8」に期待してしまう

上記の通り、今時点で新作を出すのは時期尚早なのではないかと言う予想を示したが、それはそうとして筆者個人の率直な気持ちを述べると「早く8出してくれ」であったりする。

正直、新作を出すならもっと早くやって欲しかったのだが、例のクソウィルスによる1年の虚無期間に、ゲームハードの世代交代が重なったのが、本当にタイミングが悪かったと思う。

PS5やXbox Series Xなどで新作を出すなら、主にグラフィック面を相応にアップデートする必要があり、7のリソースをそのまま使いまわすことも難しくなる。

今このタイミングで急いで新作を出すよりも、しばらくは7を延命し、その間に新世代ハードを研究した上で、その性能を最大限生かした新作を出して欲しい、と言う気持ちもある。

ただし、7でのコンテンツ展開を続けるなら、以下の記事に書いてあるような初心者向け施策とか、某アニメのOPかと突っ込みたくなる程ぴょんぴょん飛び跳ねる機銃レティクルとか、ゴミみたいな誘導性能でリロードの遅いミサイルとか、明らかにカスタマイズ前提でデバフされている機体性能とか、チェックポイントリトライを"前提"にしているとしか思えない弾薬のカツカツっぷりの改善に努めてもらう事が大前提である。


急いで書き殴ったので若干支離滅裂気味な気もするが、なんにしても今日・明日(もう日付が変わってしまったのでw)に何かしら公式発表があるのはほぼ間違いないと思うので、この続きはその結果を待つことにする。


最後まで読んでいただいた方、ここまでお付き合いいただきありがとうございました。ご意見ありましたら是非筆者のTwitterにコメント下さいませ。

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