Do Androids Dream of Electric Sheep?

「9.3 大阪で 鈴木秀樹は片膝を立てて清宮を見上げるか?」

さてさて、熱い戦いを繰り広げてきたN-1 VICTORY 2022 もいよいよ優勝決定戦を残すのみ。

今回のファイナリストはAリーグを一敗一引き分けで勝ち上がった鈴木秀樹と、Bリーグ3連敗からの大逆転をキメた清宮海斗。
清宮は序盤戦で武藤殺法を封印して負け続け、心機一転シャイニングウィザードを連発することで勝ち星を取り返した。

ここで、俄然気になってくるのは優勝決定戦での鈴木の戦い方だ。
鈴木といえば、ノア中継でお馴染み週プロ井上記者が心酔するIGFの出身。
IGFといえばバーリトゥードを標榜する総合格闘技団体。
ノアのような「ガチを謳いつつ、結局はショービズ」のプロレス団体とは格が違うのだ。 知らんけど

実際、鈴木秀樹はレトロでクラシカルなプロレス技を好み、ロープワークなんかには付き合わず、打撃の応酬やグラウンドポジションの取り合いでファンを魅了してきた。
ラリアットを得意にする相手が「反動を利用するために」ロープに跳ぶのを逆に利用してカウンターで切り返したり
ロープに振られる事には頑なに拒絶するのに、相手が対角のコーナーに振るのには付き合って「グロッキーになってる自分」を装い、勝機と見た相手の隙を利用したり。
とことんクレバーなプロレス脳を持った男だ。

だから、プロレスしか知らない選手が相手の場合、派手なプロレス技をあえて受けるなんていう愚行はしない。
リーグは別だが、船木誠勝や望月成晃が「相手の技を受けたうえで圧倒する」なんていう余裕ブッこいて早々に敗退を決めたのとは対照的。

そんな鈴木秀樹が
ヘロヘロになって起き上がることも困難に見える選手が「なぜか片膝を立てて」相手の方を向き、相手の決め技をじっとして待つ。なんていう「お約束」に付き合うのかね?
相撲上がりの力自慢がウリの稲村に対して「努力や練習の成果の発表会じゃない」、N-1試合後に記者に問われて「勝てないと意味がない」と切り捨ててきた鈴木秀樹が。

相手が清宮ではなく、武藤敬司なら可能性は無くはない。
プロレリングスマスターだし、そういうお約束を拒否するタイプの相手すら攻略してきた実績があるからな。
そして清宮は努力もするが才能にも恵まれた、ノアの「華」のイメージ。

そんな「プロレスのプリンス」の踏み台にむざむざなるのかな。

結論として、鈴木が清宮のシャイニングウイザードを「受ける」可能性は限りなく低い。
スカしてスカして、本当にヘロヘロになったテイで被弾することはありうるだろう。

清宮が本当にN-1の頂点獲りを渇望するのならシャイニングウイザードは捨てるか、他の武藤殺法を駆使して鈴木の穴をこじ開けるしかない。

そして、もしも鈴木秀樹が片膝をついて清宮の方を向いたなら…

それが、伝家の宝刀 シャイニングウイザードが炸裂する時!!

ではなく、鈴木秀樹の「罠」であることも十分ありうる。
メンドくせーな、鈴木秀樹 www

まぁ、ぶっちゃけ清宮が鈴木に勝てるとしたら、
ダブルアームクラッチでタップアウトなんじゃないかな(一応、武藤殺法だしね)

追記

同じIGF出身の藤田和之が「人間 藤田和之」を標榜して
プロレスラーに付き合ったうえで圧倒して勝つ、っていうスタイルを模索してるから、鈴木もその流れに乗ってベッタベタに清宮に付き合うってのもアリではある。
ノアマットでプロレスを否定しちゃいけないのよ。

需要と供給、結果がすべて。


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