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ライブ配信コンサートの可能性〜前編〜

みなさんこんばんは。フルーティストの岩崎花保です。

5月17日から、タクティカートさんのYouTubeチャンネルにて

「武蔵ホール30日間ライブ配信プロジェクト」

というイベントが開催されておりまして

私は第10回目となる5月26日に、トラヴェルソとチェンバロで出演をさせていただきました。

まず、ホールを30日間借りる!という稲垣くん(タクティカートの社長)の行動力がヤバイわけですが、実際に演奏をさせて頂いて感じたことを書いてみたいなと思います( ˘ω˘ )

1.音の質

この企画、音質が神がかって良い!!!

会場の響きが素晴らしいというのもあると思いますが、機材も妥協しないで揃えているし、回を重ねるごとにマイクのセッティングとバランス調整もレベルアップしていて凄い。

少しだけ動画と音にラグがありましたが、そんなの全然気にならないぐらい「良い音」だったと思います。(ぜひアーカイブ聞いてみてね!)

トラヴェルソの音量問題

トラヴェルソという楽器は、とっても音が小さく発音もモニャっとしています。なので、演奏会をするときはかなり場所を選びます。だいたい50人〜150人ぐらいの箱がベストサイズで、大ホールになってしまうと本当に聞き取りにくいです。

武蔵ホールさんはサイズ的には完璧だったのですが、チェンバロが爆音だったため、トラヴェルソの音量は少し上げてもらいました。

…よく考えるとこれって、生演奏だったら調整不可能ですよね( ゚д゚)

と、いうことはですよ?
お客さん的には生演奏を聞いてもらうより、配信の方が聴きやすかったかもしれないということになります。

直接空気の振動を感じたりは出来ないので、臨場感という点ではまだまだリアルには敵わないかと思いますが、今回みたいに楽器が選べない時はマイクでバランスが取れるというのは非常にありがたいなと思いました。

というわけで、音が小さい楽器と配信というのはめちゃくちゃ相性がいいのでは???

2.映像

正確に数えるのは忘れてしまいましたが、今回配信にはカメラが4台使われていたかなと思います。

・正面のメイン
・正面のズーム用
・チェンバロの手元用
・サイド

カメラさんの動き様々&スイッチャーが大活躍だったわけですが、これも生演奏だと味わえない良い所が沢山あるなぁと思いました。

サッカーに例えると

こういうのはスポーツに例えてみると分かりやすいかなと思います。

例えばサッカーの試合を観に行くとしますよね。私は超インドアオタクなので、まず出掛けるのがめんどくさいです(笑)

スタジアムの周りは混雑がひどいだろうし、そうすると行きと帰りの電車も混んでる。夏だったら暑いし、冬だったら寒い。トイレも混んでるし、余程の良い席じゃない限り選手もめっちゃ小さくしか見えない。試合展開がどうなっているのかも詳しくないからよくわからないetc...。

私がスポーツに興味がないからっていう要素が強すぎるんですけど(笑)間違ったことは書いてないかなと思います。

テレビで見る場合はどうでしょうか。

まず出掛けなくていいので電車も乗らなくていいし、エアコンも暖房も好きにつけられるし、録画しておけば見逃すこともないし、トイレも好きな時間に行けるし、カメラワークのおかげで誰がボール蹴ってるか見えるし、解説も入るから競技に詳しくなくても分かる。途中で見るのをやめることもできるし、作業をしながら見ることもできる。

え、そっちのがええやん

と、私は思ってしまうんですよね〜。

生で観戦してくれる人もいないと経営的には困るだろうし、うちの旦那は私とは真逆のスポーツ大好きアウトドアの陽キャなので家じゃなくて外で友達とビール飲みながらのが楽しいじゃん!!!と言うかと思いますが
引きこもり的にはテレビのがいいです。

ちょっと脱線してしまいましたが、今回の配信もチェンバロの手元が見れたり、文字情報が出てきたり、お客さんの書いた質問がその場で反映されたりと、普段の演奏会ではなかなか見れない部分がよく見えるようになっていてまた違った楽しみ方があったんじゃないかなぁと思います。

これからは選べる世界へ

あと私は飽き性なので、2時間じっとしてるのがツライと感じる時があります。完全に現代病ですよね。

だから演奏会に行って、SNSや外の世界と切り離されて、ただただそこにある音楽に身を委ねる時間も大切にしています。そういう強制力のある空間に行くのって、現代においては大事な気がするんですよね。

生には生の、配信には配信の良さがある。

最初は生演奏のコンサートが出来ないから代わりに生配信、というような形で出てきたものでしたが、これからの時代選択肢の一つとして間違いなく定着すると思います。

今まで忙しくて演奏会に行けなかった人も、配信だったら見れるかもしれない。
その市場は計り知れないし、そこからまた新たに広がっていくことって凄くあると思うんですよね。

続きは次回

このまま書き進むと、とんでもなく長い記事になってしまいそうなので
機材のこととか、もうちょっと突っ込んだ内容についてはvol.2で書こうと思います!

最後まで読んで下さりありがとうございました♪


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