世界緊急放送(世界一斉放送)は本当にあるのだろうか、現実的に考えてみた

こんにちは。カピライフです。

今回は世界緊急放送について、現実的に可能かどうかを考えてみたいと思います。

まず世界緊急放送とは何かをご説明いたします。

世界緊急放送は、世界の組織的な犯罪(小児性愛等)の情報を告発する為に、テレビやスマートフォンを乗っ取って放送し、その悪事を世界に知らしめるというものです。

検証していく前に申し上げておきたいのは、全ての通信分野に詳しい人は存在しないということです。

主要なものだけ大まかに言っても

・テレビ

・インターネット(パソコン)

・インターネット(モバイル)

などに分かれます。

それぞれの分野の中で更に細分化していて、狭い分野で専門性が問われることが多く、通信全般を詳しく把握している人はいないと思います。

お医者さんがすべての分野で最先端の治療法を知らないのと同じです。

さてその前提で申し上げると、私は世界緊急放送は難しいと考えています。

最初に懐疑的な立場から書き、後半はこういう形だったらありえるということも取り上げるつもりです。

まずテレビの話から進めましょう。

テレビはスマートテレビのような新しいものと、旧式のテレビとに分かれます。

スマートテレビはGoogleの設定などが必要な、比較的パソコンに似た賢いテレビです。

そういうテレビは賢さゆえに、プログラムを仕込んだり、バックドアを使ったりなど、世界緊急放送ができる可能性はあると思います。

そのあたりはパソコンやスマートフォンと同じです。もちろん簡単ではありませんが。

しかし問題は、旧式のテレビです。

古いテレビは、基本的に電波をキャッチして映すだけの受像機ですから、逆にいえば融通がききません。

またテレビはラジオと違って、チャンネルを固定して、その周波数の電波だけをキャッチします。

つまり放送内容自体を変えなければ、違う番組を流すことができないはずです。

では放送局の段階で違う内容を流すとしたら、どうなるか。

まず放送局の通信設備を、ハッキングしなければいけません。

それだけで大変ですが、もしそれが成功したとしても、次はテレビ局の保守運用部門の担当者が出てきます。

さてなぜ世界緊急放送が必要かというと、暴露される悪事の中に、メディアの腐敗が含まれていると予想されるからです。

だからこそ電波を乗っ取って、テレビ局等が関与できないようにする必要があると言われています。

もしテレビ局の通信設備をハッキングして、世界緊急放送が放送されたとしましょう。

すると都合の悪いテレビ局側は通信回線を外したり、通信設備の電源を落とすことだって考えられます。

たとえばウィルスに感染してウィルスメールをばらまいていることが判明した場合、インターネット回線を外したり、パソコンを落とす場合があります。

それと考え方は同じです。

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