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コーンスープと湯気と夜22時

みんなが大好きな、粒たっぷりコーンポタージュ。とうもろこしのポタージュは、かなり手間ひまかけないとなめらかにならないんですが……

種を明かすと、この写真のスープはクノールのカップスープに缶詰コーンを汁気を切って加えただけ。お湯を注げば簡単おいしいカップスープですが、コーン増し増しでなんとも言えない贅沢感。

かぼちゃやほうれんそう、何でもできます。コーンならコーン、かぼちゃならかぼちゃ、スープと同じ味の野菜を入れるのが失敗しないコツです。メーカーはその具材に合わせた味をちゃんと設計しているからです。

かぼちゃポタージュ×冷凍かぼちゃ

ほうれんそうポタージュ×冷凍ほうれんそう

この「追い野菜カップスープ」は、働く女性たちを対象にしたイベントをやったときに生まれたアイデアです。

最初は不足しがちな野菜のたっぷりとれるスープを教えるつもりでした。でも事前にとったアンケートを読んで「22時に帰宅。朝も早い。もう疲れて作る気力も体力もない…」という人に、野菜を一から刻んで作れとは言えませんでした。

とはいえ、ちゃんと食べることが疲労回復につながるのは事実です。なるべく簡単に栄養やカロリーを取れる方法は…?

コンビニの肉まんやパスタ、袋菓子。インスタント食品やスナック菓子は忙しい人の食に入り込んでいます。だからこそ、それを否定するのではなく、ちょっとプラスして、栄養がとれたらと考えました。

家の食に求められるのは「正しさ」より「心地よさ」です。家庭料理でもときにおいしさが正しさのように捉えられることがあるけれど、それは、おいしさが心地よさにつながり、結果的に続けられるからで、求道的においしさを追うのとはちょっと違います。毎日作って食べるには「無理なくできる」「継続的にできる」ことが必須です。

栄養の観点からは、なるべく手作りを心がけたいもの。でも私もイベントで夜遅く帰った日に、こんなスープを食べることがあります。働く人たちが自分で作って食べるとは、ときにそういうこと。料理のプロでも、きちんと食事を作り続けるのはたいへんなのです。

不思議なことに、カップスープにちょっと野菜を入れるだけで(それが冷凍や缶詰野菜でも)すごく手作り感が出ます。塩分が薄まるせいかな。
遅い時間に帰っても、ちょっとおなかに入れれば体も心も落ち着いてぐっすり眠れます。写真はクラムチャウダー×コーン。ぜひお試しください。

(3月25日付記)
Twitter味の素パークのアカウント @AJINOMOTOPARK で、モーメントにまとめていただきました!



読んでくださってありがとうございました。日本をスープの国にする野望を持っています。サポートがたまったらあたらしい鍋を買ってレポートしますね。