マガジンのカバー画像

興味深いnoteの記事

294
気になった記事を取り置きするマガジンです。
運営しているクリエイター

#monokaki編集部

元祖・戦うお姫様に女子の中二病をくすぐられて悶える|氷室冴子『なんて素敵にジャパネスク』|monokaki編集部

6月1日(土)今月の日記は、まず早稲田・龍善寺からお送りします。エブリスタでは昨年から「氷室冴子青春文学賞」に特別協力していますが、今日は氷室冴子さんを偲ぶ、年に一度の藤花忌。今年で11回目となる「氷室冴子を偲ぶ会」は、同賞の審査員でもある久美沙織さん・柚木麻子さんをはじめ錚々たる作家の皆さま、氷室さんの同級生の方々、そして氷室作品のファンが集まり、ひとつの和室で氷室さんにまつわる思い出を語り合う温かい会でした。 私と氷室冴子作品との出会いは、中学校の教室で回し読みされてい

あなたの作家としての「生存率」を上げてくれる本|冲方丁著『生き残る作家、生き残れない作家 冲方塾・創作講座』|monokaki編集部

こんにちは、「monokaki」編集部の碇本です。 「小説の書き方本を読む」の第七回です。前回の大沢在昌著『小説講座 売れる作家の全技術 デビューだけで満足してはいけない』では、作家とは「持続」していくことという長期的な視野が必要であり、同時に毎年一定のレベルのもの出し続けていく大変な仕事であるということを取り上げました。シビアですがそれが現実である以上、作家志望者が目を背けられない問題です。 この連載は取り上げた書籍の一部を紹介する形になっています。そこでなにか引っかか

性格に著作権はない!?魅力的なキャラを作ろう|monokaki編集部

昨年の夏に、「プロットを作りはじめる前の4つの質問」という記事を掲載しました。 初公開から半年以上経つというのにいまだにアクセスがあり、定期的にTwitter上でも話題に上る、monokakiの人気記事です。 ワークシート付きで、実際に記入しながらストーリーの骨子を作ることができるのが人気の秘訣でしょうか? 本記事はその続編(?)です。 「登場人物の性格が、どうしても似たり寄ったりになる」 「キャラクターが地味と言われる」 「魅力的なキャラ、ってどうすれば作れるの!?」

これで長編が最後まで書ける!三幕八場構成を学ぶ|monokaki編集部

 昨年、フィルムアート社から刊行されている『ストーリー ロバート・マッキーが教える物語の基本と原則』の抄録をmonokakiに特別掲載しました。作家・脚本家の堺三保さんが書く同書の解説に、こんなくだりがあります。 ここ数年、いくつかの講座で小説や脚本の構成について、作家志望の人々に教えている。そこで最も痛切に感じることは、多くの人が「こんな話を書きたい」という語るべき何事かを抱えているにも関わらず、うまくそれを形にすることができずにいるということだ。そういう人たちの場合、登

プロットを作りはじめる前の4つの質問|monokaki編集部

「作品を書き始めることはできるけど、完結させることができない」 「最初はよくても、だんだん今書いているものに飽きてしまう」 「書き進めるうちに、世界観設定が自分でもわからなくなる」…… こんな悩みを持ったことはありませんか? 「書き始める前にプロットを作ればいいのでは?」とは思うものも、そもそも「プロット」を作ったこともないし、作り方もわからない……。 今回は、そんな物書きさんのために、「プロット以前の段階」で作品を整理するための、4つの質問を用意しました。 書き始める前で

書く時間よりも、直す時間をたくさん取ること|「R-18文学賞」 西山奈々子

 吉川トリコ、宮木あや子、山内マリコ、窪美澄、彩瀬まる――著作が映像化されたり、直木賞候補に名前を連ねたりと話題を集めるこれらの女性作家たちは、皆この賞からデビューした。新潮社「女による女のためのR-18文学賞」。2000年に創設され、「15歳の熟女でも、80歳の少女でも」女性なら誰でも応募でき、下読みも読者選考も最終選考も女性が行うというユニークな賞だ。  いまもっとも多くの人気作家を輩出していると言っても過言ではない同賞の選考側はいったい何を考え、どのような作品を求めてい

途中で離脱しないで読んでもらうには |エブリスタ便り 10月号|monokaki編集部

「エブリスタ便り」は、小説投稿サイト・エブリスタのスタッフが交代で月1回お届けするコラムです。小説投稿サイトのスタッフならではの知識や見解を使って、皆さんの執筆に役立ちそうなあれこれをお伝えしていきます。 「書き始めたときは10人読者がついたのに、今日は3人……!?」 一体なぜ。もうちょっとで主人公が宿敵とバトルするシーンなのに、このままじゃバトルにたどり着く前に読者が0人になってしまうんじゃないか!? こんにちは、エブリスタスタッフのきんたろうです。普段はエンジニアです

小説投稿サイトで得られるチャンスの形|エブリスタ便り 2月号|monokaki編集部

「エブリスタ便り」は、小説投稿サイト・エブリスタのスタッフが交代で月1回お届けするコラムです。 小説投稿サイトのスタッフならではの知識や見解を使って、皆さんの執筆に役立ちそうなあれこれをお伝えしていきます。 今月はmonokaki編集長の松田が、小説投稿サイトにおけるチャンスについてお届けします。 こんにちは。monokaki編集長、兼、小説投稿サイトエブリスタ運営の松田です。 今回はエブリスタが掲げる、「作品が埋もれない」という約束について書きたいと思います。 小説

魅力的な主役/脇役が重要! 小説のキャラクターの作り方が分かる記事7選|小説の書き方/コツがわかる記事まとめ【2020年版】|monokaki編集部

「monokaki」では小説の書き方、おもしろい小説を書くコツなど、頭の中でくしゃくしゃになった原稿用紙をふたたび開き、物語の「つづき」に取り組みたくなる記事を提供してきました。特別編として全六回に渡って小説を書く際のコツやテクニックがわかる記事をまとめたものを公開します。 前回の記事はこちら。 キャラクターの作り方についてわかる記事をお届けします。 魅力的なキャラクターがいるか、いないかで読み手の反応はまるで違うものになってきます。また、キャラクターの設定は物語に大

リアリティのある小説の書き方とは。取材の方法が分かる記事5選|小説の書き方/コツがわかる記事まとめ【2020年版】|monokaki編集部

「monokaki」では小説の書き方、おもしろい小説を書くコツなど、頭の中でくしゃくしゃになった原稿用紙をふたたび開き、物語の「つづき」に取り組みたくなる記事を提供してきました。年末の特別編として全六回に渡って小説を書く際のコツやテクニックがわかる記事をまとめたものを公開します。 前回の記事はこちら。 第四回は小説のリアリティと取材方法についてです。 作品の世界観やキャラクターへのリアリティなどは読者を惹きつける重要なものとなります。実際に書き手が体験したことや、体験さ

長編小説を書けないあなたにも! 長編の書き方が分かる記事5選|小説の書き方/コツがわかる記事まとめ【2020年版】|monokaki編集部

「monokaki」では小説の書き方、おもしろい小説を書くコツなど、頭の中でくしゃくしゃになった原稿用紙をふたたび開き、物語の「つづき」に取り組みたくなる記事を提供してきました。特別編として全六回に渡って小説を書く際のコツやテクニックがわかる記事をまとめたものを公開します。 前回の記事はこちら。 長編小説の書き方とストーリーについてわかる記事をお届けします。 ストーリーとは物語。小説や脚本の筋のことを言います。また、ストーリーにおける構成方法はいくつかあります。 「起

物語は構成が重要! 小説のプロット/文体が分かる記事10選|小説の書き方/コツがわかる記事まとめ【2020年版】|monokaki編集部

「monokaki」では小説の書き方、おもしろい小説を書くコツなど、頭の中でくしゃくしゃになった原稿用紙をふたたび開き、物語の「つづき」に取り組みたくなる記事を提供してきました。特別編として全六回に渡って小説を書く際のコツやテクニックがわかる記事をまとめたものを公開します。 前回の記事はこちら。 小説のプロットと構成、文体について勉強してみましょう。 プロットとは物語の構成を示した設計図です。ストーリーの要約となりますが、ストーリーとは別のものになります。プロットとは

自分にあった物語を! ジャンルごとの小説の書き方が分かる記事12選|小説の書き方/コツがわかる記事まとめ【2020年版】|monokaki編集部

「monokaki」では小説の書き方、おもしろい小説を書くコツなど、頭の中でくしゃくしゃになった原稿用紙をふたたび開き、物語の「つづき」に取り組みたくなる記事を提供してきました。特別編として全六回に渡り、小説を書く際のコツやテクニックがわかる記事をまとめたものをお贈りします。 「自分が書いている小説のジャンルって何?」「小説のジャンルの違いがわからない」というお悩みを持ったことはありませんか? そんなあなたのために、ジャンルごとの小説の書き方が分かる記事をお届けします。

純文学はWebにアップするべき?老舗新人賞に送るべき?|monokaki編集部

小説作品が誕生する場として、投稿サイトはすでに非常に大きな存在になっています。ライトノベル的な作品(という定義もいろいろなのでしょうが)を手がける編集者は、エブリスタさんほか各サイトのパトロールを熱心にやっているはずです。この流れは今後、たとえば純文学的な作品にも拡がってゆくのでしょうか? 前回に引き続き、新潮社「yom yom」編集長の西村博一さんに答えてもらいました! 投稿サイトに純文学作品が少ない理由【質問】 純文学に近い路線で商業作家を目指しています。ですが、新人