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小説朗読【第1章】その11✤母イザベルの心配

伽羅かおる
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ブルゴーニュ公国の政策の一環として最も重要なことは、マリーをどこへ嫁がせるかということであり、的確な相手を探すことだった。
 そしてマリー5歳の時の最初の婿候補は、アラゴン王太子になったばかりのフェルディナンドだった。後のカスティーリャ女王イサベル1世と共にカトリック両王となったアラゴンのフェルディナンド2世だ。

※絵はマリーの母イザベル・ド・ブルボンの肖像画

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