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小説朗読 マリー姫とマクシミリアン1世の愛の物語  第1章

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こちら私の投稿している小説の朗読になります。 中世ヨーロッパにおいて強大な富を誇ったブルゴーニュ公国のマリー姫と、神聖ローマ皇帝家のハプスブルグ家の御曹子マクシミリアンの史実に…
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#ボイスドラマ

ヘンリー3世の妻フィリッパ・オブ・エノーはフィリップ6世の1歳年下の妹ジャンヌ・ド・ヴァロアの娘でもあった。この争いを始めたフィリップ6世とヘンリー3世は義理の伯父と甥という関係でもあったのだ

“Mon ange“ (モン・アンジュ) とか、“ma petite princesse “ (マ・プティット・プランセス 私の可愛いお姫様)とか、“mon trésor“ (モン・トレゾール)と美しい声でマリーを呼んでくれた母はもういない。


※絵はマリーの母、イザベル・ド・ブルボンのお墓があったアントワープの教会

マリーという名前は、ルイの母フランス王シャルル7世の王妃---マリー・ダンジューからつけられた。

※絵は《聖カタリナの秘密の結婚》1480年の、ハンス・メムリンクの作品。
ブルージュにあるメムリンク美術館に置かれている

ベアトリストとの穏やかな日々が続き、どうやら彼女はアリシアの親族について何か知っているようだとわかります。でも幼いアリシアには自分の家族のことをどうやってベアトリスに聞けば良いのかわからず……そうしているうちにある事件が起こります。

私は誰かを「ママ」と呼んだ記憶もない。
そして当時、周りの大人達は私のことを「姫」と呼んでくれていた。


※写真はブルージュのベギン会修道院

第1章に登場する主要人物の紹介となります。
《ヴァロワ=ブルゴーニュ家》と《プランタジネット家✠ランカスター家とヨーク家》
この登場人物紹介の中で2人だけは創作で、あとの登場人物は全員、歴史上本当に実在する人物となります。


※絵はハプスブルグ家とブルゴーニュ家両方の印が描かれている、マクシミリアンの配偶者としてのマリー・ド・ブルゴーニュの紋章

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 婚約指輪の風習を世に知らしめしたのは、我らの「マリー姫とマクシミリアン」なのです。


※このダイヤモンドの婚約指輪は、聖母マリアとマリーとマクシミリアンの3つのMを意味する「M」字型で、小さなダイヤモンドが埋め込まれている