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白黒つけない優れた映画、デンゼルが光る

すっかり更新遅れてます、俳優や歌手の方を中心に、演技コーチをしております、鍬田かおるです。

最近は、やっとすべてオンラインではなく、対面でのレッスンが戻ってきたので、いつにも増して、とっても楽しいです。

だいぶ前にみた、ちょっと隠れた名作のこの映画を思い出して、やっぱり、映画や舞台、そして作品は良いなぁと感じました。

あらすじだけ聞くと、危機を迎えたトラブルを発生させてしまった飛行機を、デンゼル・ワシントン演じる機長が、操縦して、100人のうち96人をも生還させると言うある意味、大変素晴らしく、ヒーロー的な、トラブルを解決し遂げる話なんです。

でもね、この機長、一筋縄ではいかないの。

驚きの展開ですよ、このときのデンゼル・ワシントンの様子、本当に絶妙だなと思います。

ネタバレになりすぎないようにと思うのですが、演技と言う意味では、急に変わるヒーローだった機長の表情が、凄まじいです。

ともすれば、非常にだらしなく、悪人に見えてしまう役をデンゼルが、嫌味なく、絶妙なバランスで、家族との関係や、それぞれの職場の人たちとの関係を、細かく感じつつ、この白黒使えられない機長の倫理観、人間と言うものの難しさ、そして事件や事故と言うものの、複雑さに引き込まれます。

中盤から、さらに二転三転して、ちょっとコミカルな瞬間もあり、しかしながら、非常に重たい体験を、説教チェックにならずに描いています。

なんだか結末、私もすごくほっとしたんですよね。

安易に断罪するより、反射的に毛嫌いするより、こうやって時間をかけて理解に努めることが、知性であり、あるべき作品の姿かなと感じました。

迫力の予告編はこちら!


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