見出し画像

RSU売却時の確定申告(事前準備編)

RSUを売却すると確定申告する必要があるのだが、慣れていないと面倒かつ年に一回なので毎回調べる羽目になるのでまとめておく。
口座はe-tradeを想定
このnoteはSell時の確定申告のみを対象にしている

RSUの税制を理解する

RSUのステータスには大きく3種類ある

  • Grant(権利の付与)

    • 会社からRSUが付与された状態。VestされるまではSell出来ない

    • この時点では課税されない

  • Vest(制限の解除)

    • RSUの制限が解除された状態

    • Vest状態のRSUをどう扱うか(same-day saleとか)も考慮としてあるが、このnoteでは触れない

    • この時点の時価で給与所得として課税される

      • 会社によっては給与所得課税まではやってくれる

  • Sale(売却)

    • RSUを売却して現金化した状態

      • 株式の譲渡所得としてVest時の金額との差額に課税される

      • 株価が下落していれば当然課税されないが、確定申告しないと税務調査が来るぞ!

      • 損が出ていると損益通算したくなるが、外国株は対象外なので出来ないらしい

必要な情報を集める

ここだけ参照すれば足りると思うが、税務署の担当者によっては別な書類が必要になるかも知れない

  • Orders

  • Gains & Losses

  • Stock Plan Confirmations

  • 売却時のTTBと取得日のTTS

    • 取引した日のドル円相場、くらいの理解でOK

    • みずほ銀行が過去の情報を公開しているのでありがたく使わせてもらおう

計算する

ドルで取引されたRSUは日本円に換算して申告する必要がある

Vest時の金額を計算する

[取得株数] * [取得時株価] * [取得日のTTS] で求めることが出来る
取得時株価はStock Plan Confirmations記載のMarket Value Per Share参照
例えば取得株数が100、取得時時株価が10ドル、売却日のTTBが110円の場合は
100 * 10 * 110 で110,000円となる

Sale時の金額を計算する

[売却株数] * [売却時株価] * [売却日のTTB] で求めることが出来る
売却時株価はStock Plan Confirmations記載のSale Price Per Share参照
例えば売却株数が100、売却時株価が20ドル、売却日のTTBが110円の場合は
100 * 20 * 110 で220,000円となる

売買経費を計算する

(Commission + SEC Fees + Brokerage Assist Fee + Disbursement Fee) * [経費支払い日のTTS] で求めることが出来る
各経費はOrdersのDisbursement Detailsで確認
経費支払い日は基本Sale日と同日になる(はず)

ここまで計算し、やっと確定申告に必要な数字を集めることが出来た。
次回はe-tax編。お楽しみに。

ここから先は

0字

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?