「聞く力」と薩摩揚げ

「だから言ったじゃない」

仕事仲間から、そう言われる度に「どうしてそんな言われ方をしなくてはならないのか。理不尽な」と気分を害した。ついには「私の言うことには、耳を貸さない」と叱られてしまったのだが、よくよく聞いてみると具体的な例まで挙げて説明したのに、私が全く相手にしなかったそうだ。だた、言われた記憶が全くない。「なんてことだ。人の話をよく聞くのが自分のいいところだと思っていたのに」と愕然とした。

興味と聞く耳

「もしかしたら、自分に興味がないことや、すでに自分の中で結論が出てしまっていることは、全く聞こえていないのかもしれない」と悶々とした気持ちで歩いていたら、「あそこの薩摩揚げは美味しい」と教えてもらったお店が目の前に。味は同じだか形がちょっと悪いものが安くで売っているとも言っていた。確かに、あった。でも、いつ、誰が教えてくれたのかは覚えていない。

反省会

「食べ物のことはしっかり覚えているのに、他のことは記憶にない」ということは、やはり興味がないことは耳に入っていないに違いない。「もっと心して人の話を聞かなくては」。今夜は、気づきを与えてくれた仲間がいることに感謝しつつ、美味しい薩摩揚げをアテに一人反省会を開催します。