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「今夏のトレンド戦略2021」〜かん味処#8〜での学び

1. 参加理由

今回も今まで同様、自分自身の事業やお付き合いがある生産者さんたちに役立つ学びがあるに違いないと思い参加しました。

2. 学んだこと

今回の講義の中で、特に興味深かったトピックは次の2つ。

1)"need" と"want"
商品は、①need商品、②want商品のどちらかに分類される。

①は、生活必需品。②は、嗜好品。①はなくなったら、すぐに手に入れたい。②は、しばらく手元になくても生活に困らない。

売り上げを伸ばすためには、①と②、それぞれの商品特性に合った場所、方法で販売する。具体的には、

①は、価格競争になりやすい。その中で、なぜ自分の商品を買うと「損」をしないのかを説明する必要がある(損失回避)。お客様の購買頻度を把握し適切なタイミングで露出(SNS、広告など)する(間隔)ことで、代替可能な他の商品にとって買わられない。最短日数でお客様に商品を届ける(スピーディ)ことができることも選ばれるための重要な要素。

②は、生活必需品ではないので、わざわざ購入することのメリットを明確に提示する(メリット提示)必要がある。メリット提示と似ているが、その商品が手元にある場合とない場合の違い(充足感)を説明できているか。そして、①とは異なりスピーディーさは必要ない。このような作り方をしているので、完成までにどれだけ時間がかかるということが明示できる(プロセス提示)ことが必要。例えば、人気のブランドのハンドバックは注文してから手に入るまで数ヶ月(年?)待ちということもあるが、そこまでして手に入れるということも価値になっている。

下の表は、自分の商品について現状分析をするためのもの。

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2)ベストセラーになるための必要条件
①お客様との信頼関係
買っていただく際に、誤解を与えないよう必要な情報をわかりやすい言葉、図表、写真などでお客様に伝える。

②価格以外で商品価値を示す
これができれば、価格競争に巻き込まれない。
商品の特性を適切に言語化し、お客様に納得してもらい購入につなげる。

3. 簡単な事例研究〜『かごんま食べる通信』〜

『かごんま食べる通信』は、食べ物付き情報誌。特集生産者のチャレンジを伝える情報誌がメインで、食べ物は付録。商品特性は、上記②の"want".  『かごんま食べる通信』がこの世に存在しなくても、人類の生存にはなんの問題もない。しかし、例えば、旬の果物が生活に潤いを与えてくれるのと同じような存在になりたいと思っている。

上の表に当てはめると、どの項目も道半ばですが、ここではっきり言いたいのは、「チャリティ」ではない、ということです。

参考までに、以前書いたnoteをここに貼りけます。(注)価格は改訂以前のもの。



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