なぜ『かごんま食べる通信』を創刊したのか? <1>

2018年4月に創刊してから丸6年が経ちました。過去に特集させていただた生産者さんが先輩からもらった励ましの言葉「7年は続けなさい」は、私自身へのエールにもなっています。

7年目をスタートするにあたり、創刊時の気持ちを再確認して、気合いを入れ直します。

創刊のきっかけ

15年ほど前のこと。起業を手伝った会社の仕事を通して、鹿児島の農家さんたちと知り合う機会がありました。実際に畑を訪ねて、彼らの話を聞いたうえで味わうと、「ああ、なるほど。こんな考えかたをしている人が、こういう環境で育てているから、こんなに美味しいのだ」と感動。このステキな体験を多くの人と共有したいという気持ちが芽生えました。それからは、デパートの鹿児島物産展に行っても、ただ「美味しい」で終わってしまうのはもったいないと思うように。そんなとときに、「食べる通信」に出会ったのです。

「食べる通信」とは

「食べる通信」は食べ物付き情報誌。メインは生産者を特集した情報誌で、特集生産者が作った食べ物が「付録」についてきます。東日本震災後しばらくの間、東北の野菜や魚介類が風評被害にさらされて売れなくなった原因の一つに、「作る人と食べる人」、そして「地方と都市」の間にコミュニケーション不足から生じる「溝」があると考えた高橋博之氏が、それを埋めたいと『東北食べる通信』を創刊しました。

その後、『東北食べる通信』に共感し、日本各地および台湾の「食べる通信」が創刊します。各食べる通信は、定められたルールに則り発行されていますが、発行主体は企業、個人とさまざまです。詳しくは、「日本食べる通信リーグ」のサイトを参照してください。

(続く)








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