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『空洞のなかみ』を読んで

 たった三行の台詞が出て来なくなり廃業を考え始めた主人公は、ある出会いを機に自分が何者かもわからない「空っぽ」な状態で現場を渡り歩いていく。しかし突然外部から遮断され「無」の状況に陥ってしまった。そんな彼はもはや演者ではなく愚者でしかない……  それまでと雰囲気の違う最終話。E2045の数字は日付?Eは?(emptyな20年の4,5月かな?) 流動食は満足な食がとれないことの例え?ゴドーってどんな話だっけ?…なんて細かいことも気になりつつ、エピローグまで読み終えて、彼の行く

    『空洞のなかみ』を読んで