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草の根広告社/秋谷日記(ニコニコチャンネル復旧までの臨時更新)

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「風を読む力」

 里山の畑では相変わらずナスとピーマンがフィーバーしている。おまけにピーマンは巨大化している。ということは地元の農家さんたちの畑も同じような収穫状況ということだ。直売所に行けば大量に袋詰めされたナスやピーマンが百円で売られ、行きつけの精肉店では地元の農家さんが物々交換で置いていったナスとピーマンを「持ってって」と大量に頂く。

 自然相手の農業というのはぼくみたいな素人にとってはつくづくギャンブルだと思う。足るは知っているつもりなのに、すべてが丁度良く、というわけにはいかない。気温や湿度や日照量の加減である野菜はたくさん実り、ある野菜は実りが悪いというようにバランスが悪い。生業としている農家さんたちはどうしているんだろう。収量が上がると市場価格は下がるので儲けは少ない。一方、収量が下がると市場価格は上がるが儲けは少ない。儲けを出している農家さんがどれだけ気候を先読みし、栽培調整をし、出荷量を調整しているかと思うと気が遠くなる。それができる人は金融投資でもうまく行くのではないだろうか。

 恥ずかしながらエンターテインメントを生業としていながら流行を生んだことがない。ヒットを出したことがない。夏野菜の苗をまんべんなく植えて収量のバランスの悪さに「農業はギャンブルだ」と言っているうちはダメなんだろう。情報収集力。分析力。風を読む力。それがあれば今年の夏はナスとピーマンだけにして収量を稼ぐか、収量が少なく市場価格が上がっているトマトに逆張りするかのどちらかだっただろう。

 なんてことを思いながら今日も大量に収穫したナスとピーマンを里山の畑から食卓に運ぶ。おとといはナスとピーマンの揚げ浸し。昨日はピーマンの肉詰め。今日は回鍋肉。明日もきっとナスとピーマンを使った料理が食卓にのぼる。ピーマン嫌いな子供も多いと聞く中で、娘がどちらも好きで本当に良かったと安心する。

 三浦半島で暮らしている人の多くが今年、ナスとピーマンばかり食べているのではないだろうか。

 何にせよ、汗を掻くだけで新鮮な野菜料理が食卓にのぼり、日々の命を繋いでくれるのはとても贅沢な話なのだけれど。

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