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草の根広告社/秋谷日記(ニコニコチャンネル復旧までの臨時更新)

2015年より草の根広告社を月水金配信させて頂いておりますニコニコは
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そのため、毎週月水金に予定しております配信については、
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「この町で生きるひとりとして」

 都市計画審議会の特別委員会があった。都市計画道路や公園、下水道などの都市に欠かせない施設の計画決定や変更、及び土地の利用制限など都市の計画法に定められた内容について審議する会議だ。特別委員会では都市計画のマスタープラン――中長期的視点に立った都市の将来像を明確にするとともに、その実現に向けて広域的視点から都市計画の基本的な方針を作成するにあたっての意見を出し合っていく。

 町の魅力を言語化する。抱えている課題を再認識する。何も手を施さなかった場合の行く末をシュミレーションした上で、大切なものを未来に繋いでいく為に必要な開発と保全と修復を行う為の設計図、その指針となるようなものを作る会議。と言えば伝わるだろうか。

 ぼくは都市計画における様々な分野の専門家ではない。あくまで市民として参加させて頂き、発言させて頂いている。毎日海辺を歩いて感じること。里山で野菜を育てていて気づいたこと。この町で子供と暮らしていて目にすること。この町で様々な営みをしている人たちに暮らしの中で見聞きしたことを伝えさせて頂いている。同時に環境審議委員も併任させて頂いているので都市計画が環境に及ぼす影響にも配慮した視点での意見を述べさせて頂いている。

 自分ができることで町に関わっていることがもうひとつ。「湘南人」というサイトで文章を書いている。この町の日常を作っている飲食店や施設を担い手の方々の思いとともに紹介している。たとえば、秋谷の小径沿いに去年オープンした「たこ焼きおこちゃん」。子供がおこずかいを握り締めて買いにいける店を作りたいという店主の思いを町のみんなが応援して生まれた店だ。娘と同じ保育園のお父さんが店を設計したり、たこやきソースを作ったりとそれぞれの得意分野を提供してお店に関わる中、ぼく自身は文章を書くことで参加させて頂いた。身近な子供たちに町はみんなで作っていくものであることを言葉ではなく行動で伝えられたら、そんな親たちの思いもそこにはあった。

 ベッドタウン育ちの故郷難民だったぼくが町の未来に積極的に関わるようになったのはやはり守るべき家族を持ったことが大きい。働きながら子育てをしている妻。そしてこの町で生まれ育っている娘。二人が少しでも生きやすくなること。何より娘に「この町で生まれて良かった」と思える時間を少しでも多く作ってあげたい。自分がそう思えなかったからこそ、今も育った町に対しては素直にそう思えていないからこそ取り組んでいるのかもしれない。



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