大きな木。

台風のせいでいつもと違うリズムの日。

家族とずっと一緒にいたりして、ふだん忘れてたストレスとか思い出してなんか眠れない、でちょっと書く。


ふだん、ストレス感じたり、不安や不満を感じたり、これは楽しいんだと思うことですら、自分の思考のかたまり が布団のように頭に乗っかっているようなことだと、静かになった時、気付ける。

それらを丁寧に押し退けて、やっと出てくる本音のような自分は、あまり色々なことに不満を感じてなくて、あまり色々な楽しさに期待していない。

ただシンプルな希望だけを知っていて、それは例えば今のわたしなら、個展が終わって(正確には準備が終わって輸送したら)、12月になったら白山と淡路島と伊勢にお礼の挨拶の旅に出る、というそのことが出来ればはっきり言って満足で、

それ以外は薬草の勉強して毎日をじっくり過ごせばいいと知っている。

なんか充実したくて楽しい予定を入れることとか、新しい誰かと仲良くなりたいと思うこととか、あーわたしなんでこうなの??という悩みすら、ただの茶番なのだと知っている。

知っているけど、すぐ忘れて、本当は違うもので騒がしくなって疲れちゃうのはなぜだろう??

自分のを見るのってすごく難しくて、イメージのなかでぐるんと後ろを向こうとする。

うまくいかないけど、やっと見ることが出来たら、想像もしてなかったくらいの大きい木が立っていた。光でもなんでもない、地味な、でも大きな木。

この木はどんな木なんだろう?

いつのまにかこんなに大きくなっていたんだ。自分には本当はなにもないと思っているほどなのに、こんな大きな木、なぜ気づかなかったんだろう?

これからどんな葉をつけ、どんな表皮で、どんな実をつけるのだろう?と丁寧に観察していく。

今まで随分、自分の外側ばかりを見過ぎてきた。



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